『観無量寿経』に説かれている事と、親鸞会教義との相違点5

『観無量寿経』を一度も読んだことのない高森顕徹会長4

には、『観無量寿経』に説かれる10種類の機が挙げられています。

確かに『飛雲』にあるように、私が退会した2008年の教学講義でも、『観無量寿経』には10種類の機が説かれていると高森会長は説明していました。ただ、なぜ釈尊が10種類の機を説かれたかというところが問題です。過去の聴聞録によると、阿弥陀仏は全ての人を逆謗の一機しかないと見抜いているが、最初からそう言っても受けつけないから10通りの人がいますよとお釈迦様が教えられたのだというのです。高森理論では、『観無量寿経』では10通りの人がいると説いたは説いたが、実際は逆謗の機という1通りしかいないのだということです。
これが根本的に間違っています。実際は最高の善を具えた仏陀から、最低の悪人まで無限の階層がある中、『観無量寿経』ではお釈迦様が10種類の機に分類して教えられたのです。高森理論とは真逆です。よく仏教のことを八万四千の法門と言われますが、なぜそんなに多くの教えになったかというと、お釈迦様がそれぞれ異なる機に対してそれぞれ絶妙な教えを説き与えてゆかれたからでした。頻婆娑羅王には八戒(聖道門)を授けられ、韋提希には浄土門を説かれたのも、法を受け取る機が異なるからです。それぞれの機に対して最も相応しい法を説く、八万四千の法門は釈尊の巧みな対機説法の結果生まれたのです。全人類が逆謗の一機しかないというなら、そもそも悪を廃して善を修め、悪人から善人、聖者、そして究極的には最高のさとりを開いた仏陀を目指すという聖道門は存在しませんし、聖道門によってある程度まででもさとりを開く人も存在しません。逆謗の機には無理です。自力で龍樹菩薩や無著菩薩が初地までさとったとか、天台大師が五品弟子位までさとったというのは嘘かということになってしまいます。

そもそも親鸞会が「全人類は逆謗の一機しかない」と言っている根拠は18願の「唯除五逆誹謗正法」ですが、これが、どうして阿弥陀仏が全ての人を逆謗の一機しかないと見抜いていることになるのか、会員の皆さんはここから疑問を持たねばなりません。「ただ五逆と誹謗正法とを除く」ですから、当然そのような重罪を犯している人もあれば、犯してない人もあることは当たり前のことです。例えば公衆浴場では、よく「刺青をしている人はお断り」と書かれていますが、刺青をしている人としていない人がいるのでこのような断りがあるわけです。全人類が刺青をしていたら誰も公衆浴場には入れませんし、このような断りをする意味がありません。同じように、全人類が五逆罪と謗法罪を犯しているなら、全人類が18願から除かれることになりますし、第一わざわざ本願文で「除く」とつける意味がありません。阿弥陀仏は十方衆生とは言いながら十方衆生とは無関係な願を建てたということになりますよ? まぁ高森信心にどっぷりの状態ではどうしようもありませんが、朝晩のおつとめでも、

・一切善悪凡夫人
・矜哀定散与逆悪


と読んでいるはずです。世の中に善人と悪人がいるから一切善悪の凡夫人と言われているのであり、定善の機・散善の機という善機の他に逆悪の機という悪機がいるから定散と逆悪とを矜哀してと仰っているのです。特に学友部上がりの皆さんは、その明晰な頭脳を無駄にしないで頂きたいです。大切なことは、ちゃんと自分で考えなきゃ駄目クル!
アニメ名言ライブラリー より。お時間ある方はスマイルプリキュア! 第32話をご覧下さい(笑))

定善の機・散善の機というのは世の中に全く存在しないのではありません。「この定かならずすなはち得やすし」と仰った善導大師、そのお弟子の懐感禅師、また後善導と呼ばれた法照禅師は、定善ができた方と言われていますし、智覚禅師が上品上生の善人であったことは法然、親鸞両聖人が言われていることです。全人類が下品下生の逆謗の一機だというなら、善導大師、法然、親鸞両聖人が嘘を仰ったということになりますが、このように善知識方の仰ることを公然と否定する高森会長らのような者なら逆謗と言われても仕方ありません。
また、高森会長は全人類が逆謗の一機だとしながらもその逆謗の機に対して頓珍漢な教えを説き与えていますが、どう頓珍漢なのかということは次回に譲りたいと思います。


9、『観無量寿経』に説かれる10種類の機について

定善のできる定善の機から、散善のできる散善の機、そして下品下生の逆悪の機まで10通りの機を説かれた
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最初から言っても受け付けないから10通りの機を説いたが、実際は全人類は逆謗の一機しかない
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プロフィール

淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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