親鸞会会員の誤解―高森会長は51段目の位にいる(2)

親鸞聖人は、真実信心を獲たら等覚(等正覚)にいたり、一生補処の位にある弥勒菩薩と同じで、この世の命が終わり次第必ず大般涅槃をさとる、この上ないさとりを開かせて頂くのだと教えられています。

等覚を成り大涅槃を証することは、必至滅度の願(第十一願)成就なり。(正信偈)

まことに知んぬ、弥勒大士は等覚の金剛心を窮むるがゆゑに、竜華三会の暁、まさに無上覚位を極むべし。念仏の衆生は横超の金剛心を窮むるがゆゑに、臨終一念の夕べ、大般涅槃を超証す。ゆゑに便同といふなり。(信文類)

如来二種の回向を
 ふかく信ずるひとはみな
 等正覚にいたるゆゑ
 憶念の心はたえぬなり

弥陀智願の回向の
 信楽まことにうるひとは
 摂取不捨の利益ゆゑ
 等正覚にいたるなり

五十六億七千万
 弥勒菩薩はとしをへん
 まことの信心うるひとは
 このたびさとりをひらくべし

念仏往生の願により
 等正覚にいたるひと
 すなはち弥勒におなじくて
 大般涅槃をさとるべし

真実信心うるゆゑに
 すなはち定聚にいりぬれば
 補処の弥勒におなじくて
 無上覚をさとるなり
(正像末和讃)

この「弥勒菩薩と同じ」というのは、「必ず仏と成ることが決定している」という点で弥勒菩薩と念仏の衆生は同じということです。智慧や徳まで同じということではありません。
等正覚とは、3.仏因円満した正覚に等しい位で仏陀の一歩手前にあるもの。菩薩の修行の五十二位あるうちの第五十一位。という意味で用いられることもありますが、親鸞聖人が仰せられる「等正覚」とは、

4.真実信心を得たものは、仏因円満していて、必ず仏と成るから、現生の正定聚の位を「弥勒に同じ」といい、また「等正覚」ともいう。

という意味においてです。そのことを、

・この二尊の御のりをみたてまつるに、「すなはち往生す」とのたまへるは、正定聚の位に定まるを「不退転に住す」とはのたまへるなり。この位に定まりぬれば、かならず無上大涅槃にいたるべき身となるがゆゑに、「等正覚を成る」とも説き、「阿毘跋致にいたる」とも、「阿惟越致にいたる」とも説きたまふ。「即時入必定」とも申すなり。この真実信楽は他力横超の金剛心なり。

・「次如弥勒」と申すは、「次」はちかしといふ、つぎにといふ。ちかしといふは、弥勒は大涅槃にいたりたまふべきひとなり。このゆゑに「弥勒のごとし」とのたまへり。
念仏信心の人も大涅槃にちかづくとなり。つぎにといふは、釈迦仏のつぎに五十六億七千万歳をへて、妙覚の位にいたりたまふべしとなり。「如」はごとしといふ。ごとしといふは、他力信楽のひとは、この世のうちにて不退の位にのぼりて、かならず大般涅槃のさとりをひらかんこと、弥勒のごとしとなり。
(一念多念証文)

 信心をえたるひとは、かならず正定聚の位に住するがゆゑに等正覚の位と申すなり。『大無量寿経』には、摂取不捨の利益に定まるものを正定聚となづけ、『無量寿如来会』には等正覚と説きたまへり。その名こそかはりたれども、正定聚・等正覚は、ひとつこころ、ひとつ位なり。等正覚と申す位は、補処の弥勒とおなじ位なり。弥勒とおなじく、このたび無上覚にいたるべきゆゑに、弥勒におなじと説きたまへり。
 さて『大経』(下)には、「次如弥勒」とは申すなり。弥勒はすでに仏にちかくましませば、弥勒仏と諸宗のならひは申すなり。しかれば弥勒におなじ位なれば、正定聚の人は如来とひとしとも申すなり。浄土の真実信心の人は、この身こそあさましき不浄造悪の身なれども、心はすでに如来とひとしければ、如来とひとしと申すこともあるべしとしらせたまへ。弥勒はすでに無上覚にその心定まりてあるべきにならせたまふによりて、三会のあかつきと申すなり。
浄土真実のひともこのこころをこころうべきなり。
 光明寺の和尚(善導)の『般舟讃』には、「信心のひとは、その心すでにつねに浄土に居す」(意)と釈したまへり。「居す」といふは、浄土に、信心のひとのこころつねにゐたり、といふこころなり。これは弥勒とおなじといふことを申すなり。これは等正覚を弥勒とおなじと申すによりて、信心のひとは如来とひとしと申すこころなり。
(末灯鈔)

と仰せられています。命ある限り、私達はあさましき不浄造悪の身であります。煩悩は満ち満ちて、欲や怒りや憎しみの心が善心を汚し、己を律するどころか常に流されて生きています。しかもそれをどうにかしようとしてもある程度までで、それ以上はどうすることもできません。弥勒菩薩に等しい徳が具わるのではありませんし、等覚の菩薩にふさわしい人格者になるのでもありません。また、信後は経典や聖教がすらすら読めるようになるとか、意味が分かるようになるわけではありません。法をお聞かせ頂いて味わいが変わる等はありますが、信前は無かった特別な智慧が具わるわけではないのです。

もし現生で51段目に相当する智慧や徳が身に具わり、「恒沙の諸仏に怒号叱咤することの出来る豪快な自覚」とやらが起きるのであれば、七高僧が仰っていないわけがありません。しかし親鸞聖人までは、七高僧のどなたも、等正覚にいたり正定聚の位に入るのは当益、つまり死後の利益とされました。11願には「国中の人・天」、如来會の11願には「国中有情」とあり、11願成就文には「かの国に生るるもの」、如来會の11願成就文には「彼の国の衆生、もし当に生まれん者」と説かれていますから、等正覚にいたり正定聚の位に入るのは浄土に往生してからだというのは当然の解釈だったのです。ということは、等正覚にいたり正定聚の位に入るという明らかな自覚は無いということです。それを親鸞聖人があえて現益とされたのは、豪快な自覚からではなく、そうでなければ理屈が通らないという聖人の理論です。

それを、信心獲得したら51段高とびして正定聚不退転の明らかな大自覚が起き、現生で十種の幸せに生かされると言い、仏智満入、仏智全領して相当の事が知らされるかのように説いているのが高森会長です。ところが先ほど述べたように、七高僧方は浄土に往生した後に正定聚に入る、と仰っています。もし、入正定聚の益を知らされていないことをもって異安心だと言うのであれば、七高僧方は異安心になります。

また、親鸞会内では信心獲得したという人は高森会長はじめ数えるほどしかいません。しかも教えを正確に分かりやすく説ける人は高森会長のみだとされています。これもおかしな話です。獲信者が51段目の覚りの境地にいるのなら、彼らがもっと法を説けるはずでしょう。聞く側ももっと彼らに近づいて教えを聞いたり、質問に答えてもらったりすればよさそうなものです。それに彼らが年老いた会長に代わってもっと壇上やそれぞれの支部で教えを説いていけばよさそうなものですが、決してそうはしないのです。あくまで会員は高森会長の言葉を絶対視し、高森会長の言葉のみを信じている状態です。ほぼ高森会長しか出ていない世界のことを、自分もその世界に出れるんだと夢見て、毎回なけなしの金をはたいて富山へ行っては手を空しくして帰ってくる。それを何年、何十年と懲りずに疑問も持たずに繰り返しているのが哀れな会員の姿です。極難信だと言われていつまでも獲信できないことに納得してしまっている体たらくですが、そもそも信心獲得とはどういうことで、何が変わって何が変わらないのか、これについて無知で誤解が甚だしいから信心も安心もさっぱり分からないのです。全ては外道の教えを説いて迷わせている高森会長が元凶です。

そして、弥勒菩薩に等しい智慧や徳を具えるなら、他人の著書を剽窃、盗用したり、一族専用の施設を会員には内緒で建設したり、法論にいつでも応じると公言しながら約束の一つも果たさなかったり、批判サイトに反論を依頼した会員を除名にしたりと、菩薩とか仏教徒以前に、ただの人としてもどうかと疑問に思うような言動をするものでしょうか? 会員の多くは周囲の賛美や親鸞会製作物のみをもって高森会長を唯一無二の善知識と崇めている節がありますが、そうしたマインドコントロールが抜けた上で高森会長や親鸞会の言動を見てみますと、人としても実に低レベルな、我利我利亡者という表現が相応しい人物、団体であります。

仏心と一つになるという事と、仏智を体得する事の違いが判らず、教学も無い、教養も無い、人としてもどうかと疑わしい人物を唯一無二の善知識と崇めている会員の皆さんは実にお気の毒です。特に学生上がりの皆さんは、難関大学に合格した明晰な頭脳を今一度使ってよく考えてみたら如何でしょうか?

【参照】
『WikiArc』6 正定聚
『安心論題』正定滅度
『飛雲』どちらが異安心か?
信心決定しても51段目の覚りの境地には出られません
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プロフィール

淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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