阿弥陀仏を「人」扱いする、浄土真宗・親鸞聖人の教えに無知な高森顕徹会長

日曜日の講師部講義では、またも高森顕徹会長の数少ないレパートリーの中、

映画『なぜ生きる』の中の蓮如上人のお言葉
「『聞く一つで、大船に乗せる』ということは、阿弥陀仏の命を懸けたお約束だからです。」


というセリフを通しての話があったようです。今回頂いた情報からは、相対の幸福や無常について長々と話すということはなく、正信偈や信文類、本願成就文等を出して話をしていたようですが、相変わらず

正信偈に「凡聖逆謗斉廻入 如衆水入海一味」と説かれ、全ての人が「絶対の幸福」という一つの味となる。絶対の幸福を「大船に乗せる」と仰っている。

などと話をし、「絶対の幸福」というワードは外しませんでした。繰り返しになりますが、阿弥陀仏の本願は、あくまで「念仏を称える者を浄土往生させる」という本願であって、「親鸞会の活動をする者を絶対の幸福にする」という本願ではありません。

弥陀の本願と申すは、名号をとなへんものをば極楽へ迎へんと誓はせたまひたる(末灯鈔12通)

この世を絶対の幸福だとかいう幸せに生きたいと現世利益を願って本願を聞いても、そのような本願ではありませんから望みはかないません。浄土真宗は往生浄土、成仏を目的とするものであって、訳の分からない幻想的な楽が目的ではないのです。もしこの世での変わらない安心、満足、喜びの境地とやらを求めるなら、この世での成仏を目指すべきでしょう。

ところで、高森会長が出した「正信偈」のお言葉を、親鸞聖人はこのように解説されています。

「凡聖逆謗斉回入」といふは、小聖・凡夫・五逆・謗法・無戒・闡提、みな回心して真実信心海に帰入しぬれば、衆水の海に入りてひとつ味はひとなるがごとしとたとへたるなり。これを「如衆水入海一味」といふなり。(尊号真像銘文)

【現代語訳】
「凡聖逆謗斉廻入」 というのは、小聖・凡夫・五逆・謗法・無戒・一闡提などのさまざまなものが、自力の心をあらためて真実信心の海に入れば、みな等しく救われることを、どの川の水も海に入ると一つの味になるようなものであるとたとえているのであります。そして、このことを 「如衆水入海一味」 というのであります。

十方衆生には無限の階層があり、ここでは聖人は小聖・凡夫・五逆・謗法・無戒・一闡提と六種類に分類されています。詳しい意味については

『お坊さんのつぶやき部屋』凡聖逆謗斉回入 如衆水入海一味

等を参照頂くとして、ここから

・すべての人は、五逆罪、謗法罪を造っている
・十方衆生は逆謗の一機


という高森教のような思想は浄土真宗にはないことが分かります。私は逆謗の屍だと反省することは結構ですが、それよりもどんな罪を犯している者をも救う本願を聞いてお救いにあずかるのが大事です。必堕無間の恐怖で聞く者を縛り付け、そこから逃れようという方向性で法を語るようなことは親鸞聖人のお言葉からは見られません。


ところで、今回高森顕徹会長は

阿弥陀仏によって救われるのではない、阿弥陀仏の本願によって救われる。他の宗教と根本的に異なる点がここにある。だから「本願寺」であり、「阿弥陀寺」ではない。仏や菩薩(人)によって救われるのではなく、教え(法)によって救われる

などと話していたようですが、阿弥陀仏を「」扱いするという信じられない発言をしています。実に浄土真宗に無知な高森会長らしい話です。阿弥陀仏は人ではなく、色も形もない真如を理解できない我らに、認識できるように表現された「方便法身」の仏様です。真理そのままでは私達の認識に乗らないため、すがた・かたちを現して私達に知らしめるために説かれたのが法蔵菩薩であり無碍のちかひすなわち本願であり阿弥陀仏です。

この一如宝海よりかたちをあらはして、法蔵菩薩となのりたまひて、無碍のちかひをおこしたまふをたねとして、阿弥陀仏となりたまふがゆゑに、報身如来と申すなり。これを尽十方無碍光仏となづけたてまつれるなり。この如来を南無不可思議光仏とも申すなり。この如来を方便法身とは申すなり。方便と申すは、かたちをあらはし、御なをしめして、衆生にしらしめたまふを申すなり。すなはち阿弥陀仏なり。(一念多念証文)

【現代語訳】
この一実真如の大宝海からすがたをあらわし、 法蔵菩薩と名乗られて、 何ものにもさまたげられることなく衆生を救う尊い誓願をおこされた。 その誓願を因として阿弥陀仏となられたのであるから、 阿弥陀仏のことを報身如来というのである。 この如来を、 世親菩薩は尽十方無礙光仏とお名づけ申しあげられたのである。 この如来を南無不可思議光仏ともいう。 そして、 この如来を方便法身というのである。 方便というのは、 すがたをあらわし、 み名を示して、 衆生にお知らせくださることをいうのである。 すなわちそれが阿弥陀仏なのである。

ですので、「阿弥陀仏によって救われる」と申しても、「阿弥陀仏の本願によって救われる」と申しても差し支えありません。まぁ正確には、本願が成就して仕上がった「南無阿弥陀仏の名号願力によって救われる」のですがね。それで、本願はどのように仕上がったかと言えば、序盤でも申し上げたように

弥陀の本願と申すは、名号をとなへんものをば極楽へ迎へんと誓はせたまひたる(末灯鈔12通)

であり、こうした本願を二心なく受け容れて念仏するのが本願のお心にかなった行為なのです。それに対して、阿弥陀仏の善巧方便だとかいい、それが「絶対の幸福」とやらに近づく手段なんかと思って要りもしないハコモノ建設のためにお布施に尽力しているのは、本願のお心に背く行為です。

絶対の幸福」とかいう現世利益を目的とするなら他の宗教・多くの新興宗教と変わりませんし、阿弥陀仏を「」扱いするようでは真理をないがしろにしていると言われても仕方がないでしょう。このような外道の悪知識からは一刻も早く離れることをお勧めします。


【参照】
『飛雲』教えを徹底的に捻じ曲げて、会員を騙すこと以外考えていない外道の親玉高森顕徹会長
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方便法身について

Abcです。

>阿弥陀仏によって救われるのではない、阿弥陀仏の本願によって救われる。他の宗教と根本的に異なる点がここにある。だから「本願寺」であり、「阿弥陀寺」ではない。仏や菩薩(人)によって救われるのではなく、教え(法)によって救われる

「本願寺」を貶す割には、「本願寺」を使った邪教を説かれるのですね。

「本願寺」は、またの名を「久遠實成 阿弥陀本願寺」とも呼ばれ、
「久遠實成の古仏(弥陀がいったん仏を捨てられたときの仏名)であった、
阿弥陀仏の本願の寺」という意味です。
「阿弥陀仏」や「阿弥陀仏の本願」と「仏」と「願(法、教)」を分けられますが、
これは「迷いの衆生(私たちのことです)」に「便宜的に分けられた」のであって
元をただしますと、「六字のいわれ(こころ)」と成るのです。

まず、「南無阿弥陀仏」ですが、これは「名号」といわれ「弥陀がわれらを助けんと誓われたこころ」を文字にせられたものであります。
由縁といたしましては、チベット仏教
「ナマス・アミターバー」と「ナマス・アミターユス」といわれています。
なお善信上人が記された「帰命尽十方無碍光如来」の裏に
「方便法身尊号」と記されていますのは、
「この名号は私(善信)が「方便のために仮として書かれた」といい
私(善信)から貰ったとはいえ『迷い(疑情)があったならば
「自然の浄土」にはいけない』のです。

次に、高森さんが嫌われている「絵像、木像(金像、石像もふくむ)」ですが、
阿弥陀様は片手を私たちのほうに向けて、片方の手のひらを上に向けています。
 まず、私たちのほうに向けているのは、「私(阿弥陀)を畏れなくてもよい」という意味、また転じて「われに任せよ」という意味で『名号』で申し上げる
『南無、帰命』にあたります。
 次に、手のひらを上に受けているのは「すくう(絵像内では「掬う」ではありますが「法」であらわしますと「救う」となります)」という意味で、『名号』で申し上げる『阿弥陀仏、無碍光如来』となります。また、善信上人はこの情景を『弥陀の願船』と釈され、上人の著書、和讃に『船』をいう文字があらゆるところに使われております。
 三つ目に、後光ですが、これは「光」をいうかたちで「おはたらき」を示しておられ、それを「十二光」とも釈されます。

 これらの「絵像、木像」の場合、
「方便法身立像、方便法身坐像」と称されます。

Abc

Re: Abc様

今年の4月に、突如「法に依りて人に依らざれ」の釈尊のお言葉を使って

木像や絵像は「人」、名号は「法」と教えられる。人は滅ぶが法は三世十方を貫く。

と言い出したのに続き、今度は

(阿弥陀仏を含む)仏や菩薩を「人」、阿弥陀仏の本願(教え)を「法」

という意味の発言をしたと考えられます。どんどん教えが狂っていきますね。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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