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知恩報徳の益

先日、敬老の日にちなんで実家の祖父、父母、妹家族を交えて食事会を開きました。最初はその予定はなかったのですが、母の提案で、自分が誘えば父も祖父も喜んでくれるとのことで開催しました。費用も全部自分の支払いで済ませる予定でしたが、なんやかんや母も一部出してくれたり、妹も気を遣って俺の子供達のためにと色々用意してくれたりで、最終的には出した額以上のものを頂いてしまった気がします。

帰省の度にお米をくれ、野菜や食料を買ってくれる。ガソリン代も出してくれる。食事を用意してくれる。また、お隣にあいさつに行けば子供のためにお小遣いをくれる。毎度毎度、こちらが何かしても、何倍にもなって返ってきてしまって申し訳ないやら有難いやら・・・。自分に孫ができたら、子供や孫のためにとて、両親のようなことはとてもしてやれないだろうと考えると、我が親ながらその偉大さに頭が下がります。

日々、色々とつらいこと、苦しいことはあるけれども、こうして何不自由なく暮らしていられるのも両親を始めとした家族、親戚、近所の方々・・・その他目に見えない、気付かない多くの人々のおかげです。お念仏を申すほどに、如来大悲の恩徳、師主知識の恩徳を感じるとともに、そういった自分を慈しみ育んでくれる多くの方々の御恩までも喜ばして頂ける。これまた幸せなことであります。

親鸞聖人は現生十種の益の第八に「知恩報徳の益」を挙げておられますが、それを最近しみじみと感じさせて頂きます。勿論、逆境の最中に御恩を感じて喜べるような私ではありませんが、お念仏を申していると御恩を思い、有難いと思う気持ち、それに少しでも報いたいと思う気持ちが増してくる。そのように感じます。

結局、父母や周りの皆さんのおかげさまで生かされている。それが私なのでした。愚鈍な自分は、こんな当たり前のことに気づくのに随分と長いことかかってしまいました。尤も、そういうことが知らされてきたからといって、急に人間の中身が入れ替わって孝行息子になるとか、何か特別なことができるようになったわけではありません。「だからどうした?」という話ですが、恩を知り、恩を感じるということは何と幸せなことだと思います。

やはり人間、色々な楽しみや喜び、幸せがあるけれども、御恩を感じ、御恩を思わせて頂くという幸せはいわゆる欲望を満たす幸せとは一線も二線も画した格別のものであると思います。特に、この恩知らずが恩を知らされるというのが不思議なもので、私なんかは浄土真宗の教えを聞かなければわかりませんでした。だから、誰かに教えられるわけでもなくこのことに気づける人というのはすごい人、立派な人です。

私は立派でもないし、将来立派になって「こんなお前ならもう大丈夫だ」と親に安心してもらえるような自分になれる自信はあまりありません。ただ、子供の頃から自分勝手に生きてきた分、これからは少しでもお世話になった/なっている方々の御恩に報いるようなことをしていきたい。決して、して下さったことを当然と受け流すことだけはしてはならないと思わされました。

少しでもこの気持ちが残っている内に、感謝の気持ちを伝えねばな。残酷にもこの世は無常の世界で、言いたいこと、伝えたいこと、伝えなければならないことを何一つ伝えられずに突然お別れするかもしれない。感謝も何も伝えられなかった、そんな後悔は残したくない。ただ、面と向かっては恥ずかしいし、メールでは軽い。・・・やっぱ手紙にするか(;^ω^) なんまんだぶ、なんまんだぶ、なんまんだぶ・・・
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有り難く読ませて頂きました。
私は最近、たまたま内観を行う講座に参加しました。
内観とは、元浄土真宗の布教使の吉本伊信という人が考案した心理療法です。
両親、特に母親に生まれて(生まれる前)からしてもらったこと、自分から返したことを、ひたすら自分に閉じ籠って思い返します。

内観をしてわかったのは、親からしてもらってばかりの自分だということです。
こちらが親に返したことはほとんどありません。
自分のために、自分がしたことを、親はそれをただ受け取って、自分のことのように、ただ喜んでくれているだけでした。
こんなに一方通行でありながら、ただ見て喜んでくれている。こんな有難いことに全く気づくことなく生きてきたのだな、と我が身の愚かさが見えてきました。

自分が生まれる前から、元気に生まれて来てほしい、生まれてきたら幸せになってほしい、と願いを持って、母胎にいる自分に負担を掛けないように、過ごし、願いを込めて名前を考えて、ベビー服、ベッドなど生まれてきても不自由しないように用意をして、ただ生まれることを待って、生まれてからは願うだけではなく、苦労して働いて育てて、カルトに引っ掛かったときの大反対も、、、、すべて自分のためにあったのかと、それまでのことが心に浮かび、本当に感激しました。このことに気づくのは南無阿弥陀仏のおはたらきがあるからです。

自分が仏法に出遇えたのは、本当に幸せになってほしいという親の願いが自分に掛けられていたからです。
人間の慈悲は智恵がないと言われますが、私は仏法に出遇えました。これは親が自分に掛けてくれた願いを縁として、阿弥陀様が自分のところまで来て下さったとしか思えません。事実です。

南無阿弥陀仏と出遇えたことで、その親の願いは叶いました。そしてもう一度親の願いは叶います。
それは自分がこの世を去るときです。
よくこの世を生き切ったと願いを掛けてくれた親が自分のことのように喜んで、誉めてくれるのは間違いないからです。

内観のあと、親と話をしました。
「有難う。(親の)願いは間違いなく、受け取っているので、安心してほしい。その願いと一緒にこれからもずっと生きていく。」と伝えました。

とても喜んでくれました。

南無阿弥陀仏

No title

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏·············

燕詩示劉叟

ども、林遊@なんまんだぶです。

ある程度の年齢に達しなければ親の恩というものに心がいたらないのかもですね。
かって法話で、白居易(白楽天)の「つばめの詩」の解説を聴いて親の恩というものに心を致したことでした。
漢詩はよく判らないのですが、漢字の持つ独特の意味があって心にせまるものがあります。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/rs42.htm

なんまんだぶ なんまんだぶ なんまんだぶ

コメント返信

愚愚流様
とくよしみね様
林遊@なんまんだぶ様

コメントありがとうございます。御恩を思うと、言葉にならない有難さがこみあげてきます。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・

受恩

林遊@なんまんだぶです。

仏教においての恩とは「他者から自分になされた恵みの意」とされますが、返すことの出来ない受恩に対しては、如何ともしがたいものです。
その意味では give and take とは基底の違う思想が仏教に於ける「恩」という思想でしょう。

林遊は「信心正因 称名報恩」という語が give and take の意を含んでいるようで好かんです。しかし、報じることの出来ない「恩」とは、ひたすら、なんまんだぶを称えることであるという意で「称名報恩」という名目をとらえれば、「その報謝のためには、ねてもさめても念仏を申すべきばかりなり。それこそまことに仏恩報尽のつとめなるべきものなり」(御文章三帖p.1136)でした。

ともあれ仏教に於ける「報恩」という思想はややこしいのですが、なんまんだぶを称えることは、往生浄土の本願力回向の「正定業」であるというのが主なのでした。

なんまんだぶ なんまんだぶ なんまんだぶ
http://labo.wikidharma.org/index.php/%E6%81%A9

Re: 林遊@なんまんだぶ様

ありがとうございます。

「信心正因 称名報恩」はけっこうな学説でありますが、これが行き過ぎると親鸞会のようにありもしない信心を追い求め、称名は信後報謝に限る、信前の称名は無意味というような思想になってしまう危険があると思います。

現代のように生死からの出離も、浄土信仰も持ち合わせていない、念仏なんか呪文や単なるまじないの類だとしか思えない人々が多い中、そんな人々にいきなり信心がどうだと説いても観念的なものだと捉えられてしまうのが関の山のように感じます。やはり生死からの出離、清らかな世界への往生を願い、そのためにはお念仏によるしかないとなった上で、そのお念仏のこころ、往生の行も信も南無阿弥陀仏の六字に込めてお与え下さるのだという道理を心得させて頂かねばどうしても真実の行信は獲難いでしょう。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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