【考察】大学新入生の、入会後の流れ(1)

前回までで夏合宿までのおおまかな話の流れを書いたので、今回は入会後に勧められる具体的な活動について書きたいと思います。

親鸞会では「聞法と顕正は車の両輪」といわれ、自分が聞法することと、人に仏法を伝えることで求道が進むと教えられます。聞法と顕正のどちらか片方だけでは一つの車輪が回っているだけで同じ場所を回ってしまい前には進めない。聞法と顕正の両方で求道が前進していくのだということです。

つまり、入会した学生が勧められることは、「聞法」と「顕正」です。

(1)聞法

聞法にあたるものは、聴聞と教学、おつとめです。

親鸞会で聴聞とは、
・一番は高森会長の行事、次に幹部講師の行事、そして地元講師の行事に参加して話を聞くこと
・高森会長の著書(『なぜ生きる』『歎異抄をひらく』『白道燃ゆ』『こんなことが知りたい』など)を読むこと
・アニメ『世界の光 親鸞聖人』を観ること

などです。

教学とは、
・『教学聖典』(一問一答式の短冊。一冊50問で、計9冊発行されている)を覚えること。また、意味を聞いて覚えること
・『教学聖典』を7冊、350問を覚えて大導師になること
・真宗聖典の中で、法話や部会で出てきた御文にマーカーや赤線を引くこと
・真宗聖典と、『なぜ生きる』『歎異抄をひらく』といった会長の本、教学聖典などをリンクさせること

などです。

教学は定規、物差しと言われ、横の道を正しく進むために正しい教学を身につけねばならないと教えられます。また、教学力がないと善知識の御説法を深く受けとめることができないとも聞きました。

教学力をつけるといっても、『教学聖典』を正確に覚え、高森会長や講師、先輩の説明をそのまま覚える暗記のみです。

自分で解釈するのは間違えるから良くない、意味を知りたかったら講師に質問するようにと教えられ、親鸞会に都合の良い御文、独自の解釈を覚えていきます。
親鸞会にとって都合の悪い御文は、質問しても余計な御文は知らない方がいいと言われるか、質問に質問で返されて曖昧にされるか、高森先生から聞いたことがないと言われるか、まともな返事は期待しない方がよいでしょう。


私が先輩になって知らされたのは、後輩が大導師になることが、親鸞会を続けられるかどうかの一つの基準だということです。大導師以上になった人に比べ、大導師未満の人は退会する率が格段に高いようです。

学生は教学聖典1冊毎に満点模試(50問を一字一句違えずに正確に書けるということ)をクリアしなければなりません。そして、1冊毎に親鸞会で実施される本試験を受験します。7号まで本試験を合格すると、大導師試験の受験資格が得られます。

大導師試験とは、7号までの350問からランダムに30問出題される試験です(以前は50問だったのですが、最近30問になりました)。

7号まで合格した学生は、大導師試験と同形式の大導師模試を受けます。その模試で満点(或いは9割以上)を取るよう指導されます。このような暗記、暗記の道のりを経て、大導師試験で9割以上正解すると、親鸞会での学階が『大導師』に認定されます。

大導師になると、教学聖典に加えて高森会長の法話・講義等も出題範囲に含まれる、講師試験の受験資格を得ます。講師試験も担当講師や先輩から受験することを強烈に勧められます。
10問の試験で、大体8割以上正確すると合格し、学階が『講師』に認定されます(講師部員になるわけではありません)。

さらに現在は、講師試験に5回合格すると『大講師』に認定されます。
大講師の上に『学師』という学階もありましたが、大分前から大講師試験、学師試験は行われなくなり、現在は大講師が到達できる学階の最高位です。
ちなみに私は講師試験に計7回合格しましたので、親鸞会時代の学階は大講師です。とはいえ、親鸞会では実質高森会長の話しか聞きません。高森会長の用いない御文は基本的に知りません。自分で『教行証文類』やその他のお聖教を調べ、出された御文の前後はどうなっているか勉強もしない人が多いと感じます。ですから、大講師といっても大したことはありません。

また、学階が大導師以上になった人のみが、以前は教学講義に参加できました。「40℃の熱があっても教学教義には来なさい」と言われていると、先輩から何回も聞きました(現在は、説く者が『インフルエンザ』や『大雪』を理由に法話や教学講義を中止する有様です)。
それが昨年6月にはどなたでも参加できる教学講義になり、昨年末からはテレビ座談会が中心なのでずいぶん様子が変わったことと思います。

「会長先生はものすごい教学力をもっている」という意識を植え付けるのに、重要な役割を果たしていたのが教学講義だったと感じます。
会長がアシスタントに説明をさせ、「違う。交代。」とアシスタントを交代させる。次のアシスタントの説明にも満足せず、さらに交代。何回かそんなやり取りをした後、最後、会長が解説をする。それを会員は意識を集中させて聞く。そしてアシスタントに「分かったか」ともう一度説明させる。そんな光景は毎回のように目にしました。
会長の説明が分かったかどうかは別として、結果として「会長先生はすごい」、「会長先生だけが正しい解釈ができる」、「善知識方の深い御心が分かるお方は会長先生のみ」などの意識が教学講義に参加している会員に定着していきます。

(近年の教学講義は、T社法論の言い訳の繰り返し、19願の強調、会長の度重なるトンデモ発言により、結果として親鸞会教義のおかしさを会員に知らせ、退会者を出す要因ともなっていました…)


会長の法話・講義以外の部会では、「高森先生がどう仰ったか分かる人?」と発言を求められたり、法話の内容の試験が行われたり、会長の書いた「こんなことが知りたい」などの試験が行われたり、ときどき発表される「会長先生のお言葉」を暗記しているかどうかを確認されたりと、とにかく「高森先生の説明・解釈」の徹底が図られます。

こうして、大学の新入生は、毎日のごとくにある聴聞、親鸞会教学の研鑽、教学講義の参加により、繰り返し親鸞会教義が刷り込まれ、親鸞会教義こそ正しい教えだと錯覚していきます。

新入生も、自分の後輩ができるころになると、会長を賛美し、会長の話を一言一句聞き漏らすまいと真剣に聞くように変わっています。高森会長が間違っていると思うことなどありません。会長は正しい教えを説いていると信じ切っています。

結局、親鸞聖人の教えでも何でもない、高森会長・親鸞会によって都合のよい教義・解釈を聞かされているのが親鸞会における聞法です。

そして、教義がある程度刺さっていると、退会しようとする時に必堕無間、後生は一大事だからということで、中々辞められないのです。
これを「真実の杭は一度刺さったら抜けない」などと表現します。確かに釈尊や親鸞聖人等、善知識方のお言葉自体はいいのですが、親鸞会ドグマが付着していますので、私に言わせたら真実の杭ではなく、毒矢みたいなものです。

親鸞会における聴聞の問題点はまだまだありますので、続きは記事を改めて書きたいと思います。

(つづく)
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No title

>真実の杭は一度刺さったら抜けない

私も退会する際に講師から、
「この道進むか、生きながら屍となるか、地獄か極楽の分かれ道だ。それでも○○君は地獄の道を選ぶのか」
と迫られました。だから退会した後は、もう自分は助からない、何もかも終わった、と抜け殻のようになりました。仰る通り、まさに毒矢だと思います。

会員の皆さんはそうと知らずに、善だと思って、ガンガン毒矢を射っているんですよね。早く気がついて欲しいです。

>ちょこぼ様

自己を見つめている人ほど恐ろしいですよね。私が調子を崩した時に踏み止まったのも、「必堕無間」の恐怖からでした。

ところが善知識方は「死んだら地獄だから仏法求めよ」などと、聞く人に恐怖を与えるような説き方はしておられません。
釈尊は地獄に堕ちると畏れる阿闍世に、「地獄へ堕ちる罪ではない」と励ましておられます。

その講師のように地獄の恐怖を強調する者は、本当にその人の為を思って言っているのではなく、ただ会員としてつなぎとめておきたいだけでしょう。
「必ず助ける」本願を説かねばならないのに、辞めたら地獄だと言う者はS価と変わらない信仰の持ち主と言えると思います。
(親鸞会教義は伊藤師、大沼師、S価の寄せ集め教義なので当然ですが)


今はもう大丈夫と思いますが、ちょこぼさんは必ず救われますから、後生の心配は阿弥陀さまに任せてしまって下さい。
本願はちょこぼさん一人の為に建てられました。「必ず救う」本願の仰せをそのまま受けいれるだけです。
我が身の罪の深さに心をかけずして、罪深いままの私を救う本願の仰せを受けて下さい。

南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏

>淳心房 様

はい。今はもう親鸞会時代の恐怖におののく気持ちはありません。
ここまで気持ちを持ち直せたのも、淳心房様をはじめ、親鸞聖人や善知識方のお言葉にそって親鸞会の誤りを指摘して下さった多くの方々のおかげです。感謝しております。
自分はまだ未信ではありますが、素直になって聖人も教えをきいてみたいと思います。

南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
プロフィール

淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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