【検証】親鸞会における救済論

今でこそ本願力回向によって念仏の行者とならせて頂きましたが、以前は親鸞会教義しか知らずに観念の遊戯に陥っていました。

親鸞会では、会長の書く縦と横の線によって、一念の救いとは縦の線の時であり、そこまで進めと繰り返し教えられます。
親鸞会における救済論とは、親鸞会の話を聞き始めたのが黒板の右端の所で、そこから出発して横の道を進み、縦の線まで到達すると救い摂られるというものです。ただ、講義内容によっては、聴衆はまだ横の線(軌道)にも乗っていないと言う場合もあり、「黒板外」「あっちの黒板」「コンマ以下」などと表現しています。
どちらにせよ、途中で挫折して求道を断念したり、縦の線にたどり着けずに命尽きたら、無間地獄へ堕ちて八万劫中大苦悩ひまなく受けるとたたき込まれます。

会員の皆さん、活動、重なる財施にご苦労さまです。
そんな皆さんに質問なのですが、ご自身でも周囲の人でも、誰か皆さんの中で縦の線までたどり着いたという人はありますか? 目的の決勝点まで、たどり着いて喜んでいる人はいらっしゃいますか?

確認ですが、「平生業成」の平生ってどんな意味かご存知ですか?
「今から死ぬまでのいつか」ではありませんよ。「只今」ですよ。
只今の救いなら、その通り只今救われている人がいて当然です。
なのに、自分も含めて周囲に誰も只今の救いを喜んでいる人がいないとすれば、それはおかしいことだと思いませんか?

ここで因みに、「あの人は獲信している、していない」と言うのは土蔵秘事だと『機相・信相のプリント』で習った人は、私を土蔵秘事扱いするでしょう。
しかし考えてみて下さい。会員の皆さんは、新しく人を誘う時、高森会長をどう説明しますか?
「高森先生は獲信の体験と深い仏教の学問を兼ね備えた善知識です」と話してはいませんか?
私は親鸞会製作ビデオで、「高森先生は18歳で信心決定(獲信)した」ということを何度も聞きましたし、講師部員や先輩からも聞きましたし、新人にそのように話をしていました。
とするなら、親鸞会こそ土蔵秘事の親玉ということになります。


さて、話を元に戻します。
会員の皆さんは、阿弥陀仏に只今救われるには、長い道のり(横の線)を進まねばならないと思ってはいないでしょうか?
只今の救いを棚上げし、「今から死ぬまでのいつか」という未来の救いに望みをつないでいませんか?
今は助からないが、何とか死ぬまでに縦の線の一念まで求め切れば、全ての解決がつき、全てが明らかになると思い込んでいるのではないでしょうか?

私は、いつも書かれる黒板の縦の線を見て、「私が一念の決勝点に向かって進んでいかねばならない」とばかり思い込んでいました。
そして、進んでいく手段が真剣な聴聞であり、おつとめの実践であり、善の実践だと理解していました。

しかし、それでは私がする聴聞、おつとめ、善が救いに何らかの関係がある(一念までたどり着くのに必要、一念で自力間に合わないと知らされるのに必要、など)ということですから、「ただの救い」「只今の救い」「無条件の救い」になりません。

「縦の線の一念は他力だが、そこまでは自力いっぱい求めなければ自力は廃らない。そうしなければ他力の妙味は知らされない」と信じ込んでいました。
一念で「善もできない、念仏も称えられない、地獄一定の極悪人でありました」と知らされ、自力が廃ると教えられてきました。

しかし、縦の線まで他力によって進まされるにせよ、そこまで進むのは『聴聞、おつとめ、善の実践』といった私の行為が不可欠ですから、救いに私の行為(自力)が関係していることになります。

ところが、一番実行しているはずの講師部員でさえ「君達は十九願の入口にも入っていない」と言われ、聞いている人も「光に向かって進ませて頂きます」という人ばかり。何十年と求めている支部会員、求道姿勢の模範というべき先輩方もそうでした。「光にたどり着きました」と喜んでいる人は、私の周りには一人もいませんでした。

この時点で、有条件の救い、多念の救いになっていることに気付くべきでしたが、「教えは正しい、教えの通りに実践できない自分に問題がある」という思考回路に陥っていましたので、誤りと知って抜け出すまでに時間がかかりました。

会員は、
「高森先生は正しい」
「教えに合わせられない自分、教えの通りに実践できない自分に問題がある」

と思うようにMCされているのです。
これがMCでないなら、高森先生を正しいと信じる根拠は何かと問われても答えられるはずです。現実は、50人ほどの会員(講師部、親友部、学顕クラブ、次長、会計、副支部長、学友部幹部含む)の誰一人まともに答えない有様です。
ヘッドギアなどは使わなくても、会長を賛美する人の集まる団体内で生きていたら、「朱に交われば赤くなる」で自然と「高森先生は素晴らしい方なんだ」「高森先生に間違いがあるはずがない」という考えになるでしょう。
「それでも自分はMCなどされていない」という会員の方は、高森会長が正しいと信じる根拠を自己に問うてみて下さい。コメント欄に根拠を書いて下さっても結構です。
私も自己に問うてみましたが、自分の会長像は全て周囲の賛美によって創られた虚像であり、教えの間違い、過去との矛盾点が発覚する度に、実は何の根拠もなく正しいと信じていたのだと気がつきました。
どうでしょうか? 信じる根拠がないとしたら、それはMCされていたということです。


阿弥陀仏の救いとは、「必ず救う」の仰せに対して、仰せの通りに順うだけですから、私の行為は何もいりません。
仰せをこちらから信じにかかるのではなく、仰せを素直に受けいれるのです。
「必ず救う」の仰せが南無阿弥陀仏であり、私は計らいや疑いをまじえずに南無阿弥陀仏をそのままお受けする、それだけです。
計らいや疑いを除く力が南無阿弥陀仏にありますので、他力に帰した時にはもう自力はありません。
自力が廃るのと他力に帰するのは同時、他力に帰したのが自力が廃ったのであります。
自力を捨てようとするのも自力です。「自力廃るには・・・」と自分の側に問題を持ってきて、足りないという所を埋めようとしたり、方法論を求めたりして、いわゆる自己ばかり見つめて他力を仰がないようではいけません。
自己の善し悪しに心をかけずに、「必ず救う」如来の仰せを聞くのです。
「必ず救う」本願の仰せは南無阿弥陀仏の名号となって、今、ここにいる私に届いているのですから、只今救われるのです。そして、その救いは私の善悪の行為とは無関係ですからただの救い、無条件の救いと言われます。
阿弥陀仏が「聞かせる一つ」で救うのを、私達の側から言えば「聞く一つ」で救われると言うのです。


親鸞会の話の中で、確かに人生苦悩の有様は非常に分かりやすく共感でき、「確かにそうだなぁ」と納得いく話が多いです。私はそこにケチをつけるつもりはありません。
しかし、肝心の「阿弥陀仏の救い」が間違っているため、会員は堂々巡りの無限ループに填まって、目的の救いに遇えないのです。
質が悪いことに、「三願転入せずして救われたなどということはない」と思い込まされていますので、会員はいつまでも十九願の入口に止まって十八願の救いに遇えない構造になっています。
十九願は自力諸行往生の願であり、十八願の救いを求める人にとって「自力が廃る方便としての願」ではありません。権仮方便の廃捨されるべき願です。
せめて十九願を実践したいなら、定善十三観、散善三観の具体的な実践方法と、それを行ずるときの三心(至誠心、深心、回向発願心)とを『観無量寿経』に沿って正しく理解し、如実に実践して下さい。そういう説明もせずに献金と人集めを推進するあたりが、インチキの証拠です。


速やかに阿弥陀仏に救われようと思うなら、十九願は捨てて、十八願に直入して下さい。南無阿弥陀仏のこころを知って下さい。そして、私一人を助けるための本願に救われ、念仏する身となって頂きたいと思います。

南無阿弥陀仏
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No title

>「自力が廃る方便としての願」ではありません。

ここですね。こう教えられているから、なかなか抜け出せないのです。
方便を、自力が廃るために「絶対必要」「必ず通らないといけない」「頭だけではダメだ。実行しないと・・」となっているんですよね。
しかも本当の19願の善ではなくて、がんばればそれなりに何とかできる事を19願の善として教えられているので、自己満足もあってはまってしまうと抜け出すのが難しいんですよね。

>mary様

仰る通りと思います。

因果の道理が徹底され、その結果罪福を信じて仏智を疑い、方便仮門に留められているのが会員です。
会員の皆様には、自力を捨てよう捨てようということに執着するのではなく、他力の救いを聞いて頂きたいと思います。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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