本願の仰せを聞くのがすなわち信

阿弥陀仏は、迷いの世界を果てしなく苦しみ続け、そこから出離するすべを持たない私を助けるために、本願を発されました。
五劫の間思惟し、永劫の間修行して、成就されたのが南無阿弥陀仏の名号です。南無阿弥陀仏とは、迷いの世界にいる私を呼び覚まし、浄土へ迎え取って仏にするという、大悲招喚の勅命です。簡単に言えば、「助けるぞ」の仰せということです。

阿弥陀仏の勅命は、絶えず私に向かって発せられ続け、既に私の元へ届いています。私としては、「助けるぞ」の仰せをそのままお受けするのみです。「助けるぞ」の仰せ(南無阿弥陀仏)を聞くのがすなわち信です。『大経』にはこれを、「聞其名号信心歓喜」と説かれてあります。
このように南無阿弥陀仏を計らいなく聞き受けた者は、この世では正定聚の位につけしめられ、命尽きると同時に浄土へ参って仏の覚りを開かせて頂きます。苦悩の人生が、そのまま浄土への旅となったのです。このうれしさ、有難さには、命のある限りは念仏を相続して、阿弥陀仏のご恩に報いるのです。

本願の仰せを聞き受けるのに「どうしたら」も「こうしたら」もありません。そこには、人間の智慧、才覚、学問、修養など、一切必要ありません。ですから、弥陀の本願には「老少善悪の人をえらばず」と言われるのです。
また、ただ何の分別もなく念仏を称えていても助かりません。南無阿弥陀仏を疑いなく聞き受けている信が大事ですから、「ただ信心を要とす」と仰せられてあります。信心と言っても、念仏(南無阿弥陀仏)の他にはありません。念仏を一心一向に称える者を信心の行者というのです。


ところが、近頃は「助かるに念仏いらん」という暴言や、19願や20願を根拠として「自力諸善、自力念仏を獲信するために実践せよ」という珍しい教えが聞こえてきます。非常に嘆かわしいことです。
しかもそのように説いている本人は、50年ほど前には

『然るに、わが浄土真宗は、このような十九、二十の本願に当る浄土宗とは違って十八願の願意である、信心正因、称名報恩の仏意を弘通する教えであるから、信前の人にも信後の人にも、始終一貫して信心正因、称名報恩の教えを勧めなければならない。
 勿論、機には未熟の者もあるから、いくら信心正因、称名報恩、信心が往生の正因であり称える念仏は報謝だから、早く信心決定して報謝の念仏称える身になって下さいと勧めても、直ちにその通りになれない人もあろうけれども、それは機の過失であって法門は常に信因称報の仏意を説き示さなければならない。
 喩えば、虎の手本をみて虎を描こうと思っても、どうしても最初の間は虎ではなく猫の絵になってしまうが、たゆまず屈せずアキラメず虎の手本を見て描いているうちに本当に虎の絵がかけるようになるように、手本は如何に信心正因、称名報恩でも機執によって、そのようになれず、或は定散自力の称名となり、称名正因となるものもあろうが、たゆまずアキラメず信心正因、称名報恩の教えを勧めていれば、やがてその真意を諦得出来るようになるのである。
 或る画家が弟子に虎を描かす為に虎の手本を渡した。ところが弟子のかいたものは、どうみても虎ではなく、猫の絵であった。画家は再三描かせてみたが、やはり猫しか書けなかった。そこで師匠は虎をかかせることをあきらめて猫の手本をわたした。その弟子は一生猫より描くことが出来なくなったという。
 未熟な人に合わせて信心正因、称名報恩の教え以外の法門を説いて信心を得る方法には称名をせよなどと教えればあたかも猫の手本を与えて虎をかく方法とするようなものである。故に教家は常に虎の説法をしなければならないのである。』


と本に書いていたのですから、話の内容の変わり方に呆れてしまいます。
時代と共に変化する教えは当てになりません。会で「三世十方を貫くものでなければならぬ」ときいている通りです。時代とともに変化する邪説を聞いている人は、速やかに悪知識の手から離れて、真実信心に基づいて頂きたいと思います。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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