念仏別時意説を唱えたのは天台、浄影、嘉祥ではありません

本日は、浄土真宗親鸞会 奥越親鸞学徒の集い 七大経⑫-23(四つの角目を聞け、善導大師の古今楷定の六字釈)について取り上げます。
この記事では、『会報』を丸写しして親鸞会教義を披露しています。記事の内容は会長から直接何回も聞いたことのある内容ですが、これから2点ほど指摘します。


1点目は、実はこの中に出てくる念仏別時意説は天台大師等の説ではなく、摂論宗の一派が主張した説ということです。以下、『観無量寿経を読みましょう』善導大師のころの浄土教をとりまく環境より抜粋します。


聖典セミナー 観無量寿経(梯 實圓著)282頁・283頁


 善導大師のころ、中国の仏教界には、浄土教について二つの異なった見解がありました。一つは、浄影寺慧遠大師に代表されるもので、極楽浄土は凡夫も往生できるが、それは凡夫に応じてあらわれた応身仏としての阿弥陀仏であり、応土であって、阿弥陀仏(無量寿仏)といっても本当の無量の寿命の仏ではなくて寿命は大変長いけれども釈尊のように入滅されるときがある仏であると見ていました。浄土も修行のしやすい環境であるということで、さとりの領域というようなものではないと見られていました。もう一つは、摂論宗の学僧たちによって主張された念仏別時意説です。それは阿弥陀仏の浄土は、仏の境地そのものではないが、無分別智を開いて真如をさとった、初地以上の菩薩が感得する報土(他受用土)とよばれる高度なさとりの世界である。したがって煩悩を具足した凡夫が散り乱れた心で称名したぐらいのことで生まれることは不可能であるとし、『観経』に説かれた凡夫の念仏往生は、別時意の方便説であると主張していました。別時意とは、遠い未来(別時)に得る利益を、まるですぐに得られるかのように説いて、怠けものを励まし導くときに用いられる方便の教説のことです。要するに凡夫の念仏往生を否定したわけです。そのために、中国では念仏するものがいなくなったとまで伝えられています。善導大師が、この念仏別時意説を論破するために「玄義分」に別時意会通の一段を設け、南無阿弥陀仏の六字のいわれをあらわして、下品下生のものの称名には願と行が具足しているから、必ず往生することができると論定されたことは有名です。


引用は以上です。


見解(主張者) 凡夫往生の可否       浄土
聖道諸師     可能           応土
摂論学派    不可能(別時意の方便説)  報土(他受用土)



高森会長は真宗学をまともに学んだことがなく、その教義は大沼師や伊藤師からの盗作による寄せ集めですから、このように細かい誤りは切りがありません。
勿論、根本的な教義が正しくて批判を聞く耳があれば別に取り上げる内容でもありません。しかし、教義は全てと言ってよいほど間違いだらけであり、それを正しいと信じて騙されている会員が非常に多いため、「こんな所も間違っているんだ」と分かって頂く縁にでもなればと思って記事にしました。



2つ目は、六字釈についてです。文章から言って善導大師の願行具足の南無阿弥陀仏の解説がなされるはずですが、

「南無というは帰命、
 亦是、発願廻向の義なり、
 阿弥陀佛というは、
 即ち、その行なり、
 この義をもっての故に
 必ず往生することを得るといえり」
  (観無量寿経疏)

と教えて、南無とはタノム機の方であり、
阿弥陀仏とは助くる法の方である。


と、蓮如上人による機法一体の南無阿弥陀仏の解釈で説明されており、めちゃくちゃです(ちなみにこの部分は大沼師からのパクリです)。

六字釈については機会があれば別の記事で取り上げたいと思いますが、それぞれの方々の説かれ方をきちんとおさえないと訳が分からなくなります。

親鸞会は会員が救われることを目的としてはいませんから訳が分からなくてよいのでしょうが、いやしくも『浄土真宗』『親鸞』の看板を背負うならきちんと南無阿弥陀仏のこころを明らかにしてもらいたいものです。


他にもツッコミを入れたい部分はありますが、一応これで終わります。
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(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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