時代と共に変わる教え(1)ー19願・20願について

当ブログでは、
『十九願・二十願は権仮方便であり、廃捨すべきものである』
と書いてきました。
横超と横出化土巻は信前のことという言い方は適切か?参照)

しかし、このことは親鸞会の現役会員の方には聞き捨てならないことだと思います。
そこで今回は、高森会長は過去「方便願は廃捨されねばならぬもの」と教えられていた例を示し、高森会長の教えの説き方が変化していることを示したいと思います。


親鸞会発行の『法戦2』(昭和53年発行)から引用します。

「祖師様の御教を真受けに伝えて念仏の必要を説かなければなりません。第十八の王本願、第二十の果遂の願共に念仏を除外しては何にもなりません。一番大切な念仏について顕正新聞紙上にこれまで一度も片端ばかりも記事が載らないのは何故でしょうか。」(127頁)

というK・Y氏の最初の質問に対し、高森会長は、最初の返答で浄土真宗は信心一つで助かる教えだと答え、十八願・二十願については以下のように述べています。

「貴方は、また念仏の必要を説かなければ第十八の王本願や第二十願が何にもならなくなると仰有っていますがよくよく聞いて頂かねばなりません。
 二十願は聖人が御教示の通り方便願であり廃捨されねばならぬものですから、この場合問題ではありませんが、大切なのは王本願である第十八願の願意であります。」(133頁)

そして高森会長は、本願成就文から親鸞聖人のみ教えは信心正因・称名報恩の教えであることを説き、念仏は信後の報謝であると主張しています。

これが大まかな1回目の手紙のやり取りです。



ここで、二十願について「二十願は聖人が御教示の通り方便願であり廃捨されねばならぬもの」と主張しているのに注目しなければなりません。
この主張を同じく方便願である十九願に適用しますと、「十九願は聖人が御教示の通り方便願であり廃捨されねばならぬもの」ということになります。


この昔の説き方は、明らかに現在の説き方とは異なっています。
親鸞会公式ホームページ・現代に生きる仏説・諸行往生は本願にあらずには、
「では、善の勧めはなぜなのか。
 阿弥陀仏が、本心を誓われた十八願に導くために、十九の願(修諸功徳の願)で、諸善を勧めていられるからである。」
とあります。

この主張を二十願に適用するとこうなります。
「では、念仏の勧めはなぜなのか。
 阿弥陀仏が、本心を誓われた十八願に導くために、二十の願(植諸徳本の願)で、念仏を勧めていられるからである。」


まとめるとこうなります。

●過去の説き方では、「十九願・二十願は聖人が御教示の通り方便願であり廃捨されねばならぬもの」。

●現在の説き方では、「善・念仏の勧めはなぜなのか。阿弥陀仏が、本心を誓われた十八願に導くために、十九願・二十願で、諸善・念仏を勧めていられる」。

(なお三願転入といいながら、実際に勧められるのは十九願を根拠に諸善(とりわけ財施と法施)ばかりで、二十願を根拠に念仏を勧める話はほとんどなされないように感じます。)


以上のように、説き方が変化していることが分かって頂けると思います。

高森会長の説く内容が時代とともに変化していることは、過去の著作と現在の説き方を比較してみれば分かることです。


親鸞会の講師部員の書いているブログに曲がった松じゃのーという、説法でも時々話される蓮如上人と一休のエピソードが書かれていました。
どんな話か分からない方は参照して下さい。

曲がった松の木は、曲がった松だなあとみるのが「まっすぐな見方」であり、これを正見と言います。

反対に、曲がりくねった松の木をまっすぐに見ようとすることは「曲がった見方」であり、こちらは正見ではありません。


このように過去の著作と現在の説き方が変わっているのに、会長先生の深い御心だと言われてそのまま受容しているから、会員は思考停止しているとも、マインドコントロールされているとも言われるのです。

マインドコントロールなどされていないつもりでしょうが、「会長先生はもう間違いない御方だ」と思うように、知らないうちにコントロールされているのです。

他でもない自分自身の問題なのですから、思考を働かせ、説き方がかわっているなあと「まっすぐに見て」、疑問をもつことが大事です。

明日も続けて同じ問題を取り上げたいと思います。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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