大経讃(1)

本日は、昨日の記事「三帖和讃のこころ」を踏まえて、親鸞会で「善の勧め」の根拠として提示されるご和讃について見ていきたいと思います。

親鸞会でいうところの「善のすすめ」の根拠として、よく話をされるのが、『浄土和讃』・大経讃の中の3首のご和讃です。

今日は、これらのご和讃を、前後も合わせた形で拝読してみたいと思います。

「親鸞会教義の誤り」にあった私の先輩のコメントを一部分書き換えて引用します。



頭註を加えて、18願和讃、19願和讃、20願和讃とその直後の一首を順番に拝読すると、

「本願のこころ、第十八の選択本願なり」

至心・信楽・欲生と
十方諸有をすすめてぞ
不思議の誓願あらはして
真実報土の因とする

真実信心うるひとは
すなはち定聚のかずにいる
不退のくらゐにいりぬれば
かならず滅度にいたらしむ

弥陀の大悲ふかければ
仏智の不思議をあらはして
変成男子の願をたて
女人成仏ちかひたり

「十九(じゅうく)の願のこころ、諸行往生なり」

至心・発願・欲生と
十方衆生を方便し
衆善の仮門ひらきてぞ
現其人前と願じける

臨終現前の願により
釈迦は諸善をことごとく
『観経』一部にあらはして
定散諸機をすすめけり

諸善万行ことごとく
至心発願せるゆゑに
往生浄土の方便の
善とならぬはなかりけり

「二十の願のこころなり、自力の念仏を願じたまへり」

至心・回向・欲生と
十方衆生を方便し
名号の真門ひらきてぞ
不果遂者と願じける

果遂の願によりてこそ
釈迦は善本・徳本を
『弥陀経』にあらはして
一乗の機をすすめける

定散自力の称名は
果遂のちかひに帰してこそ
をしへざれども自然に
真如の門に転入する

安楽浄土をねがひつつ
他力の信をえぬひとは
仏智不思議をうたがひて
辺地・懈慢にとまるなり




「真実信心うるひとは~」の御和讃は11願意ですが、11願は18願におさまります。
(参照:「化土巻は信前のことという言い方は適切か?」

「弥陀の大悲ふかければ~」の御和讃は35願意ですが、18願を重ねて誓われたものと見て、18願におさめてここではみていきます。
(参照:『御文章』1帖目10通
 「第十八の願において、一切の悪人・女人をたすけたまへるうへに、なほ女人は罪ふかく疑のこころふかきによりて、またかさねて第三十五の願になほ女人をたすけんといへる願をおこしたまへるなり。」)


御和讃を順番に拝読していきますと、18願、19願、20願の流れで教えられています。

まず、下の19願・20願の化土往生の因に対して、信心をもって真実報土の因とするという18願の願意が説かれ、真実信心をうる人は、正定聚の数に入り、必ず滅度に至ることが明らかにされています。

次に、19願和讃3首、20願和讃3首を詠まれていますが、これらは19願・20願の説明をされたものです。

そして、19願・20願が勧められていないことは、最後の御和讃を拝読すると分かります。


安楽浄土をねがひつつ
他力の信をえぬひとは
仏智不思議をうたがひて
辺地・懈慢にとまるなり


この御和讃では、浄土を願生しながら他力の信をえぬ人(19・20願の人)は、仏智不思議を疑う罪で化土にとどまることが明らかにされています。

上で説かれた18願の結果(報土往生)に対して、19願・20願の明らかな結果の失(化土往生)を示されることで、18願で誓われた真実信心一つを勧められているのです。

こうして、10首続けて拝読することで、親鸞聖人のお勧めは、ひたすら18願であることがよく分かります。また、この構造は、昨日の記事「三帖和讃のこころ」で見た通りだということもお分かりいただけるかと思います。



こうした親鸞聖人の御心を知ってか知らずか、19願和讃のみ抜き出して善を勧めた文証とする親鸞会は、親鸞聖人の教えを利用したビジネスを展開し、金集め人集めをしているとしか見えません。

親鸞会教義の根拠は不明であったり、断章して意味を変えているものが非常に多く、思い返せば「あんな滅茶苦茶な教えを世界唯一にして真実の宗教だとよく信じていたものだ」と恥ずかしく思います。

今の時代はインターネットも普及して情報はすぐに調べられます。

勿論取るに足らない情報もあるのは事実ですが、それ以上に信憑性の高い情報も多数存在します。

「安心問答」にもありましたが、親鸞会教義は他の意見を取り入れず「ガラパゴス真宗」状態で、独自路線を突っ走っています。

「おかしいな」と思うことがあったら、自分の目と耳できちんと調べて頂きたいと思います。

きっと、今まではこうだと教えられてきたが、実はこういう事だったのかという発見が多くあるでしょう。

その発見のお手伝いを、微力ながら私はブログを通してやっていきたいと思っています。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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