親鸞会流「三願転入の教え」の誤り

親鸞会では、三願転入の御文を誤読し、

「この十八願に誓われた絶対の幸福、無碍の一道に出るには、十九、二十願の道程を通らなければならないことを発見し、教導なされたのが親鸞聖人です」(『こんなことが知りたい4』p.110)
「十九・二十の方便二願は、真実、十八願に転入する、十方衆生の道程」(『本願寺なぜ答えぬ』p.155)


等と説いて、会員に十九願や定散二善などを根拠に「獲信のための(因縁となる)善を修せよ」「親鸞会は善の勧めがある」と教えています。これを聞いた真面目な会員は、

十八願の救いに遇うには、まず十九願で誓われた修諸功徳の善、また十九願を明らかにされた『観経』の定散二善を実行しなければならない。

と理解し、親鸞会で推進される活動(聴聞(親鸞会の話を聞く)、おつとめ、法施(勧誘)、財施(献金))や日常生活の善に励んでいることと思います。


しかし現実は、会長自身が他人の著書を盗作・出版して利益を得たり、本部会館には本人や家族専用の施設を浄財で極秘に造らせたり、『同朋の里F館』建設の際に会員には嘘をついて六階建てを五階建てと案内したり、実はそのF館六階部分には自分専用の御殿をまたまた浄財で造らせたり、息子の不倫疑惑をもみ消したり、教義批判への回答を求めた特専部員を除名にしたり、会員に不法ともいえる契約書にサインさせたり・・・、とても世俗的な善さえまともに実行しているとは言えません。
上が上ですから、下も下です。深夜に会員宅へ本尊を返せと押し掛けたり、職場へ押し掛けて迷惑をかけた講師部員もいます。万引きをした講師部員もいます。大学では偽装勧誘を繰り返して未来ある若者を多数巻き込み、職員にも多大なる迷惑をかけています。中には自分の立場が危うくなると職員に嘘をついて逃げ回ったり、トイレに立てこもったりする者もあります。情けない限りです。

このように、因果の道理、廃悪修善、六度万行、定散二善等とうたっていても、全く実行が伴っていないのが親鸞会の実態です。これだけでも親鸞会の説くところが如何におかしいかが分かって頂けると思います。


ところが中にはそうした現実を知らないのか見て見ぬふりをしているのか信じたくないだけなのか、強固に「獲信のための(因縁となる)修善の勧め」にしがみつく会員の方もあると思います。では、親鸞聖人や善知識方のお言葉を通して、親鸞会の説くところが教義的にも親鸞聖人の教えに反することを見ていきましょう。まずは、三願転入のお言葉を見てみます。

ここをもつて愚禿釈の鸞、論主の解義を仰ぎ、宗師の勧化によりて、久しく万行諸善の仮門を出でて、永く双樹林下の往生を離る。善本徳本の真門に回入して、ひとへに難思往生の心を発しき。しかるに、いまことに方便の真門を出でて、選択の願海に転入せり。すみやかに難思往生の心を離れて、難思議往生を遂げんと欲す。果遂の誓(第二十願)、まことに由あるかな。(化身土文類)

親鸞聖人は、善知識方のお導きによって「万行諸善の仮門を出た、双樹林下の往生を離れた」と仰っています。善知識方のお導きによって「万行諸善の仮門に入った、双樹林下の往生を願うようになった」とは仰っていません。
ということは、いいですか? 会員さんやまだ親鸞会が正しいと思っている人はよく読んで下さいね。これは国語の問題ですよ。善知識方の教えとは、

1、「万行諸善の仮門を出よ、双樹林下の往生を離れよ」という教え
2、「万行諸善の仮門に入れ、双樹林下の往生を願え」という教え


のどちらでしょうか? 簡単ですね。国語の問題です。正解は、1です。
一応断っておきますが、万行諸善の仮門とか十九願の善、定散二善、六度万行と言ったら「往生や成仏のために」するものですから、私は世俗的な善をするなとか止めよ、しない方がいいと言っているのではありませんよ。注意して下さいね。

話を元に戻します。ですから、親鸞聖人が善知識方のお導きによって以降、往生や成仏のために十九願の善や定散二善を修めよとは教えられていませんし、そういう聖人ですから、御門弟の方々に往生や成仏のために十九願の善や定散二善を修めよと教えられてもいません。親鸞聖人と言えば、会員の方もご存じの通り、

曠劫多生のあひだにも
 出離の強縁しらざりき
 本師源空いまさずは
 このたびむなしくすぎなまし(高僧和讃)


と恩師法然聖人を尊敬しておられたことで知られています。七高僧の一人にも挙げられている法然聖人ですが、その著『選択本願念仏集』では、

念仏はこれすでに二百一十億のなかに選取するところの妙行なり。諸行はこれすでに二百一十億のなかに選捨するところの粗行なり。

とあり、定散二善などの諸行は阿弥陀仏に選び捨てられた粗行であると言われています。
ではなぜ釈尊は定散二善という本願にあらざる行を説かれたのかという問に対して、法然聖人は、念仏が諸善に超え勝れていることを明らかにするためだと言われています。

問ひていはく、もししからば、なんがゆゑぞただちに本願の念仏の行を説かず、煩はしく本願にあらざる定散諸善を説くや。
答へていはく、本願念仏の行は、『双巻経』(大経)のなかに委しくすでにこれを説く。ゆゑにかさねて説かざるのみ。
また定散を説くことは、念仏の余善に超過したることを顕さんがためなり。もし定散なくは、なんぞ念仏のことに秀でたることを顕さんや。


そして、『選択集』の結論とも言える「三選の文」には、

それすみやかに生死を離れんと欲はば、二種の勝法のなかに、しばらく聖道門を閣きて選びて浄土門に入るべし。浄土門に入らんと欲はば、正雑二行のなかに、しばらくもろもろの雑行を抛てて選びて正行に帰すべし。正行を修せんと欲はば、正助二業のなかに、なほ助業を傍らにして選びて正定をもつぱらにすべし。正定の業とは、すなはちこれ仏名を称するなり。名を称すれば、かならず生ずることを得。仏の本願によるがゆゑなり。

とあって、すみやかに生死を離れようと思う人には、定散二善などの雑行を捨てて正定業である念仏一行をもっぱらにせよと教えられています。

『選択本願念仏集』は至る所に「諸行を廃して念仏一行を専らにせよ」ということが繰り返し書かれていますが、親鸞会からすると、これは定散二善の実践を否定し、19願の御心を破壊する謗法の書ということになるでしょう。しかしその『選択集』を親鸞聖人は、

『選択本願念仏集』は、禅定博陸[月輪殿兼実、法名円照]の教命によりて撰集せしめるところなり。真宗の簡要、念仏の奥義、これに摂在せり。見るもの諭り易し。まことにこれ希有最勝の華文、無上甚深の宝典なり。

【現代語訳】
『選択集』は、関白九条兼実公の求めによって著されたものである。浄土真実の教えのかなめ、他力念仏の深い思召しがこの中におさめられていて、拝読するものは容易にその道理に達することができる。まことに、たぐいまれなすぐれたご文であり、この上なく奥深い教えが説かれた尊い書物である。

と絶賛しておられます。この法然聖人から教えを頂いておられた親鸞聖人と分かれば、定散二善などの諸行を勧めておられないのは当然のことです。親鸞会では『選択集』を読む時は注意しなければならないなどと言って親鸞会の理論に持っていくのですが、「見るもの諭り易し」という親鸞聖人の仰せに従って、法然聖人のお言葉をそのまま拝読すればよいのです。



☆まとめ☆
・三願転入の御文自体、親鸞聖人が「善知識方のお導きによって万行諸善の仮門を出た」と仰っているのであり、「善知識方のお導きによって万行諸善の仮門に入った」とは仰っていない。
・善知識方の教えとは、「万行諸善の仮門を出よ、双樹林下の往生を離れよ」という教えである。
・その証拠に、親鸞聖人の恩師法然聖人は『選択集』において、往生や成仏のために定散二善などの諸行(雑行)を廃しておられる。

以上より、親鸞会流「三願転入の教え」は大間違いです。
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さんがん転入って言葉はあるの?

生理的に受け付けないのだが・・・なぜかわからんけど、言葉がゴロも悪いし

親鸞聖人の教えを信奉する者ならば

親鸞会は、もっと親鸞聖人の解釈、見解を学ばねばならない。親鸞聖人が19願、定散二善、諸善万行といったことをどう見ておられるかということを。
また親鸞会は、「善を捨てるには、善を目一杯とことんやることが必要」といったことを言うが、そんなことは親鸞聖人のご著書にはない。「親鸞聖人のご著書に書かれていないことならば真宗ではありませんっ!」と声を大にして言いたい。真宗に文底秘沈はないのだから。

>絶倫棒様

ありません。後に「ここをもって、愚禿釈の鸞、…」のお言葉を三願転入の御文と言われるようになったのです。
生理的に受け付けないのは、おそらく親鸞会が三願転入の御文を勧誘と献金を勧めるための道具にしているからでしょう。三願転入は、まず19願から入れではなく、18願のみに依れということですので、18願の只今の救いを聞いて下さい。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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