『教行証文類』の概要(1)ー浄土真宗という教法

『聖典セミナー教行信証[教行の巻]』(梯 實圓師)より引用

一、浄土真宗の立教開宗

浄土真宗という教法

 『教行信証』とは、善信房親鸞聖人(一一七三~一二六二)の主著である『顕浄土真実教行証文類』の略称で、『教行証文類』とも呼ばれています。また浄土真宗の立教開宗の根本聖典であるということから、『本典』とも尊称されてきました。『教行信証』という四法題は、その内容から名づけられた名称で、親鸞聖人の曾孫にあたり、事実上の本願寺の創設者であった覚如上人がしばしば用いられた書名ですが、親鸞聖人や直弟子たちは「教行証」という三法題を用いられていますので、これからは『教行証文類』と略称することにします。

 『教行証文類』が著された意図は、親鸞聖人が「浄土真宗」と名づけられた本願の教法が、どのような思想構造をもっているかということを、体系的に示すことでした。いいかえれば、浄土真宗とは『無量寿経』に説かれた阿弥陀仏の本願を信じて念仏し、浄土に生まれて生死の迷いを絶ち、愛憎の煩悩を超えた仏陀になることによって、限りなく大悲利他の活動を行っていく道を教える宗教です。それを親鸞聖人自身の深い宗教経験をとおして体系的に示された書なのです。ですから、『教行証文類』の冒頭には、「浄土真宗」と名づける教法は次のような構造をもっているとして、

つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について真実の教行信証あり。(『註釈版聖典』一三五頁)

といわれています。これから開顕しようとする浄土真宗とは、本願力による往相・還相という二種の回向相を軸として、教、行、信、証という四法で顕すことのできるような教えであるというのです。そして、その教、行、信、証について詳細な論述がなされていくわけです。この書が『教行信証』と呼ばれるようになった所以です。ここで注意しておかなければならないのは、今日では浄土真宗という名称は教団名として用いられていますが、親鸞聖人のところでは教法の名称であって、教団名ではなかったということです。のちに親鸞聖人が「浄土真宗」と名づけられた教えを慕う人びとの集団ができて、初めてこの名称を教団名とするようになったわけです。

ところで親鸞聖人は、自身が遇った浄土真宗は、恩師法然房源空聖人(一一三三~一二一二)によって開かれた教えであるといわれています。『高僧和讃』には、

智慧光のちからより
本師源空あらはれて
浄土真宗をひらきつつ
選択本願のべたまふ(『註釈版聖典』五九五頁)


とたたえられているとおりです。

 もっとも法然聖人は、自身が独立させた選択本願の教法を「浄土宗」と名づけられていて、「浄土真宗」という名称は使われていません。にもかかわらず、浄土真宗は法然聖人が立教開宗された教えであるといわれているということは、「浄土真宗」という名称を、法然聖人が顕そうとされていた「浄土宗の真実の宗義」という意味で使われていたからに違いありません。

(p.1~p.3)




「浄土真宗とは『無量寿経』に説かれた阿弥陀仏の本願を信じて念仏し、浄土に生まれて生死の迷いを絶ち、愛憎の煩悩を超えた仏陀になることによって、限りなく大悲利他の活動を行っていく道を教える宗教」なのですね☆


ちなみに私はこの本を読んで初めて、浄土真宗という名称は元々教団名ではなかったということを知りました。

そして親鸞聖人は、浄土真宗は法然聖人によって開かれた教えであると仰っていることも知りました。

その法然聖人は「偏依善導」と仰って、善導大師の教えをそのまま受け継がれています。

また、親鸞聖人は正信偈の最後に「唯可信斯高僧説」と仰っていますから、親鸞聖人の教えは七高僧の教えを受け継がれたものです。

親鸞会では七祖聖教を拝読したことが理由で除名になった方もあるそうですが、七祖聖教は排斥すべきではなく、きちんと勉強していく必要があるでしょう。

では、本日はこれまでと致します。
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(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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