蓮如上人と三願転入にどのような関係が??(49)

 それ、南無阿弥陀仏と申す文字は、その数わづかに六字なれば、さのみ功能のあるべきともおぼえざるに、この六字の名号のうちには無上甚深の功徳利益の広大なること、さらにそのきはまりなきものなり。されば信心をとるといふも、この六字のうちにこもれりとしるべし。さらに別に信心とて六字のほかにはあるべからざるものなり。

 そもそも、この「南無阿弥陀仏」の六字を善導釈していはく、「南無といふは帰命なり、またこれ発願回向の義なり。阿弥陀仏といふはその行なり。この義をもつてのゆゑにかならず往生することを得」(玄義分)といへり。しかればこの釈のこころをなにとこころうべきぞといふに、たとへばわれらごときの悪業煩悩の身なりといふとも、一念阿弥陀仏に帰命せば、かならずその機をしろしめしてたすけたまふべし。それ帰命といふはすなはちたすけたまへと申すこころなり。されば一念に弥陀をたのむ衆生に無上大利の功徳をあたへたまふを、発願回向とは申すなり。

この発願回向の大善大功徳をわれら衆生にあたへましますゆゑに、無始曠劫よりこのかたつくりおきたる悪業煩悩をば一時に消滅したまふゆゑに、われらが煩悩悪業はことごとくみな消えて、すでに正定聚不退転なんどいふ位に住すとはいふなり。このゆゑに、南無阿弥陀仏の六字のすがたは、われらが極楽に往生すべきすがたをあらはせるなりと、いよいよしられたるものなり。されば安心といふも、信心といふも、この名号の六字のこころをよくよくこころうるものを、他力の大信心をえたるひととはなづけたり。かかる殊勝の道理あるがゆゑに、ふかく信じたてまつるべきものなり。あなかしこ、あなかしこ。(御文章5帖目13通)



最初の文章は、親鸞会の会員なら知らない人はいないと言っていい位、よく聞き覚えている文章だと思います。『教学聖典(3)』の問(42)にも取り上げられています。
南無阿弥陀仏という文字は、その数わずかに六字ですので、それほど勝れたはたらきがあるとは思えないでしょう。しかしこの六字の名号の中には、この上なく勝れた、底の知れない功徳がおさまっています。その利益の広大さは、極まりがありません。それはどのような勝れたはたらきかと言えば、私達のような造悪不善の凡夫が、この世は正定聚不退転に住せしめられ、臨終一念の夕には極楽に往生し、成仏するというはたらきです。

そういうはたらきのある名号を阿弥陀仏から賜り、正定聚の位に入り、往生成仏する身となったことを信心決定、信心獲得と言います。そこで私達は、どうしたら信心獲得できるのか、どうしたら名号を頂けるのかと思うわけですが、それについて親鸞会で教えられること、蓮如上人が教えられていることはまるで違います。どう違うのか、これから見てみましょう。


(A)親鸞会で教えられること
・仏教の根幹は因果の道理、因果の道理が分からねば仏教は何十年聞いていても分からない。そこで親鸞会で説かれる因果の道理をよく聞いて理解する。
・因果の道理の結論は廃悪修善、因果の道理が知らされるほど廃悪修善の気持ちが強くなる。廃悪修善の気持ちがどれだけ強いかが信仰のバロメーター。
・真剣に廃悪修善をしていくと、知らされてくるのは自己のすがた。それは、悪しかできない己のすがた。
・そういう私が一息切れたらどうなるか。後生は必ず無間地獄に堕ちて、八万劫中大苦悩の一大事があると説かれている。これを後生の一大事という。この一大事に驚きが立たねば仏教は始まらない。
・この一大事を解決するには、阿弥陀仏の本願(18願)に依るしかないが、私達は自惚れているため素直に本願が聞けない。それを見抜いて阿弥陀仏は方便願として19願・20願を建てられた。
・方便とは、我々を真実に近づけ、真実を体得させるに絶対必要なものを言う。方便からしか真実に入れず。19願・20願の道程を通らなければ、絶対に18願の世界には入れない。
・19願は修諸功徳の願と言われる。「善をしなさい、そうしたら助ける」というお約束。それで言われる通り、一生懸命善に励む。善をしなければ信仰は進まない。すると知らされてくるのは善のできない己のすがた。自分の力ではどうにもならないとなって、20願へ進む。
・20願は植諸徳本の願と言われる。阿弥陀仏のつくられた、諸々の徳の本である念仏を一生懸命称えて助かろうとする。しかし結局、念仏も称えられない己のすがたが知らされ、「地獄は一定すみかぞかし」と地獄のどん底に叩き落とされる。
・そこで間髪入れずに「ただで救うぞ」の弥陀の呼び声が五臓六腑を貫き、「弥陀の本願は私一人のためでありました」と泣かずにおれない。この不思議な体験を信心決定という。


まとめると、

(1)善をする
(2)善のできない自分が知らされ、後生に驚きが立つ
(3)19願の善をする
(4)善のできない自分が知らされ、20願へ進む
(5)念仏を称える
(6)念仏も称えられない自分が知らされ、18願の世界に入る


というフローチャートを通って救われる、この道程を通らなければアリ一匹救われないと説きます。


(B)蓮如上人が教えられていること
・信心をとるといっても、南無阿弥陀仏の六字の中にこもっている。六字の他に、別に信心があるということではない。
・この南無阿弥陀仏の六字を善導大師は釈して、「南無というのは帰命である。また南無には、発願回向の意味もある。阿弥陀仏はその行である。このように南無阿弥陀仏は願と行を具足しているから、次の生にはまちがいなく浄土に往生できるのである」と仰っている。
・この善導大師の釈をどのように心得たらいいのかというと、要するに私達のような悪業煩悩の身であっても、一心に弥陀に帰命すれば、必ずその人を阿弥陀仏は助けて下さるということである。帰命というのは、弥陀の「助けるぞ」の仰せを計らいなく聞き受け、「仰せの如くお助け下さい」とおまかせするこころである。そのように一心に弥陀をたのむ衆生に無上大利の功徳を与えて下さることを、発願回向という。
・この大善大功徳の名号を我ら衆生に与えて下さるが故に、正定聚不退転の位に住する。果てしない過去から造りに造ってきた悪業煩悩は、往生の障りとはならない。
・こうしたことであるから、南無阿弥陀仏の六字のすがたは、私達が極楽に往生するすがたであるといよいよ明らかに知られる。だから安心といっても、信心といっても、この名号の六字のこころをよくよく心得ることの他にはない。名号のいわれをよく心得た人を、他力の大信心を獲得した人というのである。このように殊勝の道理であるから、深く信じなさい。


要するに、南無阿弥陀仏の六字のこころしか教えられていません。名号のいわれをよく心得たのが信心獲得であり、名号の他に信心も安心もないからです。


以上のように、南無阿弥陀仏のいわればかりを説かれる蓮如上人に対し、それを全く説かずに蓮如上人が教えられていないことばかり説いているのが親鸞会です。まさに「珍らしき法」「相伝もなきしらぬえせ法門」です。これでは、何十年と聞き求めている人であれ救われないのも道理です。
加えて、親鸞会で勧められることとは、聴聞、おつとめ、善(主に財施、破邪顕正)ですが、その中身と言ったら

親鸞会の聴聞…珍らしき法を聞くので、真宗の聴聞とは言わない
親鸞会のおつとめ…信仰が進む(宿善が厚くなる)手段として教えられているため、心がけが悪い
親鸞会の財施…高森会長や一族、一部幹部への献金
親鸞会の破邪顕正…珍らしき法を弘め、勧誘すること。人集め


です。人集めには手段を選ばず、嘘をついてもよい、偽装勧誘してもよい、と言わんばかりです。この前にmixiで正体を隠した勧誘をする親鸞会の記事を書きましたが、相手には親鸞会と知らせずに勧誘をしています。
献金にしても、度重なる財施の募り直しに正直うんざりしている会員さんも少なくないのではないかと思います。しかも、浄財で自分や一族専用施設を作り、弁当屋やダム、遊歩道など、本当に必要なのかと疑問な施設を次々と建てています。
このように「善」と言っても、それは「親鸞会、高森会長や一族、一部幹部に都合のよいこと」であって、仏教で「善」と言える代物でないことは明らかです。親鸞会で勧められる活動にいくら励もうが獲信・往生とは関係ないばかりか、珍らしき法を弘める手伝いをするだけです。もし会員の皆さんが真に生死出離を願うなら、そのようなえせ法門は捨てて、南無阿弥陀仏の六字のこころを聞いて下さい。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

縦横軸が幼稚だよね?矛盾だらけだったが、講師訳はちゃんと答えらんないしね   聞けば分かる言うが、ボケの話は毎回違うわけで 

>絶倫棒様

幼稚ですが、親鸞会内部にいるとあの幼稚な図が会員にとって全てなのです。

矛盾することを高森信心で結びつけているだけです。彼らも高森信心から解き放たれたら分かるでしょう。そうなることを願うばかりです。
プロフィール

淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード