修徳顕現のおこころ

『浄土真宗 信心』(加茂仰順師)より引用

  六 御成就の法が、名号であります

  

 くどいようですが、もう一遍まとめておきます。
 一、信心が往生の正因であります。
  涅槃の妙果を獲る真因となる信心は、私等凡夫の起される信心ではありません。等覚の菩薩でも、起すことのできない広大なものです。
 二、「仏心を凡夫にさづけたまふとき、信心とはいはるるなり」と、仰せられてあります。
  この仏心を凡夫にさづけたもうということは、仏心が凡夫にあらわれて下さることで、仏の救いに遇うたことです。
 三、この仏心、この仏心を本願と申されますが、その仏心を、そのまますなおにいただいたのが、信心であり、無疑であります。名号なり、勅命をはねのけていただかないのが「疑い」であります。
  要するに、真宗で肝要といわれる信心は、広大なものであって、私たちの起し得られるものでないことがはっきりとなります。
 四、本願の目当ては、逆謗の悪機であるところに、その誓われてある信心は、凡夫の起し得られるたやすい信心のように、思いあやまり、御教化を聞き、お育てをいただけば、起し得られる信心であると思い、そのところに力を入れ、真剣になって、かえって、信心決定の行者になられないと悩んでいるのです。
 五、本願は為凡の本願であって、同凡の本願でないことを知らねばなりません。
 六、そして、また、如来の成就された三信が廻向せられた信であるのに、本願を聞き、名号のいわれを聞いて、起す信のように思うところに、いつまで聞いても、信心決定の行者になられないのであります。
 七、聞くことが大切であり、信心が肝要でありますが、何を聞信するかといえば、お助けを聞くのであります。それを聞くところに、お助けが成就し、お救いが仕上がるように思い、聞くことに力を入れ、長いこと聴聞したおかげで、ついに信心決定したと喜びますが、それは願力のお助け、名号のお助けに、自分の聞いた力を加え、名号のひとりばたらきのお助けでなく、名号願力に聞信の力を加えて、救いの成就をみとめているのであります。
 八、いや、むしろ、名号のはたらきよりも、聞信に強い力をみとめていることになり、名号のお助けは見失われているのであります。
 九、願力、名号を聞信して、救いが成就するのではなく、願力、名号の御助けを聞信するのであります。
 一〇、聞信は肝要でありますが、名号が第一で、聞信は二番手であります。
 一一、成就せられた名号の御助けをいただくのが聞信であります。
 以上を一つにまとめますと、「修徳顕現のおこころ」と、いうことになります。

(p.58~p.60)



正しい阿弥陀仏の救い:願力のお助け(=名号のお助け)
誤った阿弥陀仏の救い:願力のお助け(=名号のお助け)+自分の聞いた力(むしろ願力名号よりこちらに強い力をみとめる)

真剣に続けて聴聞するのは大事なことです。ただ、そこに力を入れて名号のはたらきを見失うようでは、信心決定の行者にはなられません。名号のはたらきを聞いて救いが完成するのではなく、名号のお助けを聞かせて頂くのです。如来の「助けるぞ」をそのまますなおに聞く、それが即ち信です。聞いていても「ああだろうか」「こうだろうか」「きっとこういうことだろう」とすなおに受け入れないのが疑いです。本願を信じるか疑うか、ここが生死輪転の家に還来するかどうかの分かれ目です。この疑いは根深いものではありますが、如来の願力の前にはたちどころに切り捨てられるものです。どうぞ力強い御親のよび声を聞いて下さい。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
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修徳

修徳顕現って、ちょっと難しい宗学用語ですね。
いわゆる、法蔵菩薩の兆載永劫の修業によって修され成就された、衆生の業因である、なんまんだぶの名号の徳を修徳というのですした。『大経」重誓偈で、四十八願に重ねてねてねんをおして、正覚大音響流十方と示し、御開山が、重誓偈の名声超十方を、重誓名声聞十方とされた、往生業因の、なんまんだぶを成就して下さった修徳が口に、なんまんだぶと顕現するのでしたです。
http://labo.wikidharma.org/index.php/%E6%80%A7%E5%BE%B3

>林遊@なんまんだぶつ様

確かにあまり聞き慣れない言葉でした。解説いただきありがとうございます。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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