退会して3年を振り返る

私が親鸞会を退会してもう3年が経ちました。必堕無間の呪縛と、絶対の幸福という餌により新興宗教を太らせる手伝いをしていた自分が本当に情けないですが、「そんなこともあったなぁ」という程度に在籍時の記憶は薄れてきました。恐らくそれは私が10年も続けていなかったからで、20年、30年、それ以上続けた方、あるいは、年数はそれほどでなくても自分よりはるかに活動していた方にとってはとてもこうはいかないでしょう。ただそれでも青春時代の多くを新興宗教につぎ込んだことは非常に後悔するところであり、近所の大学に通う大学生を見るとうらやましく思います。そして、彼らに自分と同じような経験をしてくれるなよと思います。
とはいえ、親鸞会という存在がなければ、私は親鸞聖人の教えを聞くこともなかったでしょう。本願を信じ念仏するなど、考えられなかったことです。ここが何とも言えないところです。
願わくは、親鸞会が会員を利用して私利私欲を満たすという現状から脱却し、親鸞聖人の正しい教えを伝える団体に生れ変ってほしいものです。しかしそれは現在説いている教義をほとんど全て否定することになりますから望むべくもありません。ならば私ができることは、やはり親鸞会教義の誤りと、浄土真宗の正しい信心を紹介していくことであろうと思っています。


会員の皆さんには、それぞれ様々な思いがあって親鸞会を続けていることと思います。

・誰が何と言おうと高森先生が正しい
・自分が正しいと信じ、求め、伝えてきた教えが間違いであるはずがない
・親鸞会を離れてどこで親鸞聖人の教えを聞けばよいのか分からない
・家族、友人、恋人などが会員であり、今の人間関係を壊したくない


まだまだ理由はあるでしょう。コメント欄に書いて下されば、反映します。
さて、親鸞会を続ける様々な理由がある中で、会員の皆さんによく考えて頂きたいのが「今日が最期としたら、親鸞会の教えで自分は助かるか」ということです。よく高森会長が、

「今日死なない」と思う心は、「永久に死なない」と思う心だ

と話していると思います。明日になったらまた「今日死なない」と思い、次の日、また次の日もずっと「今日死なない」と思うのだから、「永久に死なない」と思う心だという説明は会員ならば耳タコでしょう。
では、親鸞会の教えで「今日助かる」と思えますか? 親鸞会では、

・(必堕無間の意味で)後生の一大事を助かるには、宿善薄い我々は善をして宿善を厚くしなければ宿善開発の時節到来はありえない(=助からない)
・三願転入しなければアリ一匹救われない(19願の善、20願の念仏を実践し、できない自分と知らされなければ、18願の世界には入れない(=助からない))
・白道を煩悩と闘って進んでいき、中間辺りで三定死、そして弥陀の呼び声を聞く


などと教えています。私は、聞き始めた当初と比べても一向に宿善が厚くなっているとは思えず、親鸞会でいう三願転入の道、白道を進んでいるとはとても思えませんでした。これから何十年と求めていけばまだしも、もし今日死なねばならないとなったらどうやって助かるというのかという疑問が常々ありました。先の問いの答え、私は「今日助からない」でした。私が退会した理由の一つが、親鸞会の教えでは「今日助かる」と思えなかった、ということでした。これは、高森会長の論調で言うと、

「今日助からない」と思う心は、「永久に助からない」と思う心だ

ということです。今日助からない道、言い換えると永久に助からない道を死ぬまで求め続けるのは、ゴールのないマラソンを走っているランナーと同じく走り倒れあるのみだと判断しました。もし会員さんでこのようなことをお考えならば、「それだけこの道を進んでいる証拠だ」などという講師や会員の決まり文句で満足せずに徹底的に親鸞会の教義や組織を調べてみて頂きたいと思います。

近寄れば さほどでもなき 富士の山

という歌が『なぜ生きる』の中にもありますが、

調べれば 間違いだらけ 親鸞会

という感じで教義も組織も実にヘンテコです。篤い高森信者は別として、調べてみると、そのヘンテコで折れ曲がった親鸞会という松を、真っ直ぐに見ようとしたのが自分であると分かると思います。


ここからは、親鸞会に続けるに上記の理由があてはまる方々へ。
自分が信じてきたものが間違いであると認めることは、大変つらいことであり、勇気の要ることです。今まで積み上げてきたものを自らぶち壊すに等しいのですから。しかし、何もしなくても死ぬ時には必ず壊れるものです。「誰が何と言おうと高森先生は正しい」「自分が正しいと信じ、求め、伝えてきた教えが間違いであるはずがない」このような信心は、他宗教の信者がそこの教祖や会長、またその教えを信じる信心と同様の自力の信心で、必ず壊れます。死ぬ時に役立たない、結局壊れてしまうものを求めているのでないならば、そんなもの今壊してしまいなさい。そして決して崩れることのない弘誓の仏地に心を樹てて下さい。
親鸞会を離れて、どこで聞いたらよいか分からないと思っている方、いらっしゃると思います。私もそうでした。しかしそれは、単に外に踏み出すのが怖い、あるいは面倒なだけではありませんか? 確かに暗中模索のようなものですから、不安や恐怖があるのは分かります。ですが、仮にも必堕無間の一大事を解決しようとしているのですから、そんなことで二の足を踏んでどうしますか。「百の本部も後生の一大事に及ばず」なのでしょう? 本願寺の法話に参加して知識を探すなり、知っていそうな人に聞くなり、仏教書を買って読むなり、本当にそんな大問題を解決する気があるのなら、積極的にトライするべきではないでしょうか。
あるいは、親鸞会以外は全て誤りだと思っている人もあると思います。私もその口でしたが、では親鸞会以外の話をどれだけ聞きましたか? 親鸞会以外の仏教書をどれだけ読みましたか? 親鸞会の一方的な情報を鵜呑みにして、そう思い込んでいるだけではないでしょうか? 勿論、布教使によってはヘンテコな説法をする人もあるかも知れません。しかし、その人が本願寺やその他団体の全てではないということです。親鸞会では講師部員や先輩は高森会長のコピーをしているので、誰の話も同じことを言っているように聞こえます。ですが本願寺やその他団体の布教使は、誰かのコピーをしているというわけではないのです。
今の人間関係を壊したくないという方については、多くは語りません。ただ、泥棒の片棒を担いでいるようなものであることは自覚した方がよろしいでしょう。


今回の最後に。阿弥陀仏の本願は、いま、ここにいる、このままの私を助ける本願です。宿善厚くなった私、微塵の善もできないと知らされた私、白道を進んだ私、これらは、いまではなく将来、このままではなく変化した私です。「いま、ここ、私」がキーワードです。一人でも多くの現会員、元会員が、親鸞会の誤りを知らされ、そして一人でも多くの方々が本願力に遇って、空しく過ぎることなく浄土往生して頂きたいと思います。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
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No title

私は30年親鸞会で求めてきました。平日は夜遅く、金曜夜に夜行バス・月曜朝に帰るという日々を続けてきました。赤い絨毯・ご法話の間のトイレの混雑・懐かしい会場でしか会えない友達・・・ですから外のことはほとんど知りません。呪縛から離れることは大変難しいと言えます。しかし、会の教義に誤りがある以上留まることはできません。費やした金銭・時間・労力は自分にとって甚大ですが、前に向かうしかなく、ブログの更新感謝しております。

>名無し様

コメントありがとうございます。励みになります。

すぐには無理でも、会から離れ、正しい真宗の教えを仰ぐ内に呪縛は消えてゆくでしょう。今まで会長に一向専念していたのを、これからは阿弥陀仏に一向専念なさって下さい。

No title

親鸞会での30年近くを捨てる時は、本当に苦しかったです。
それまでの人生の全てを、それこそ青春の全てを懸けてきました。
ですから、教義が間違いだったと気が付かされた時は血の気が引きました。
しかし、一方で親鸞会無くしては、今の自分がないことも事実です。
親鸞会を離れ、願わくは親鸞会が変わって欲しいとどれだけ思ったことか。
残念ながらそれは私の妄想でしかありませんでした。
それにつけても今こうして、親鸞会を離れ真実の浄土真宗と出会わして頂いた、
この身、遠く宿縁を喜ばすにおれません。

南無阿弥陀仏しかありません。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

>とくよしみね様

とくよしみねさん、また名無しさんのような、30年もの苦しみは私には想像に余るものがあると思います。

親鸞会のことは獲信の現在から振り返れば阿弥陀仏のお育てだったのだろうかと思われます。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

(注:親鸞会が正しいとか、必要だと言っているのではありません)
プロフィール

淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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