【8.宿善について】について

今回は、親鸞聖人の仰せと高森顕徹会長の主張との相違点10項目の内、第8項目について取り上げます。まずは「知ってるから応えるよ」さんのコメントです。

8.宿善について
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親鸞聖人 過去世の善根の厚薄と、往生・獲信とは関係ない
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高森会長 過去世の善根の薄い者が、そのままで往生・獲信することはありえない

常識的に考えて見ましょう。
過去世の善根が関係ないとして、
なぜ、同じ時間聴聞しても、
救われる人には物理的時間の前後があるのでしょうか。
小学生で救われる人もいれば、老人になって救われる人もいる。
実際試してみればいいですよ。
同じ時間聴聞して、同時に信心獲得できるかどうか。
多分、物理的時間で前後すると思うよ。
なぜ、前後するか、よく考えてね。

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これに関しては、『浄土真宗親鸞会は、親鸞聖人のみ教えと同じか?』⑧宿善について を、『飛雲』では
宿善の概念も、聖道門とそっくりな高森会長
「生死の因縁は不可思議なり」と仰る源信僧都、「諸善は信心獲得の因縁なり」と断言する高森会長
宿善あつき善人は、をしへ候はねとも、悪にをそれ仏道に心すすむ事にて候へは、五逆なとはいかにもいかにもつくるましき事にて候也
真宗における宿善の定義さえも知らない無知の知識
宿善の機に対して18願、無宿善の機に対して聖道門・19願・20願を説かれた
かるがゆゑにほかに功徳善根を求むべからず
法蔵菩薩の五劫兆載の願行だけでは不足だとする親鸞会
弥陀のかはりて成就せし正覚の一念のほかは、機よりいささかも添ふることはなきなり
等をご覧下さい。


リンク先を見て頂ければお分かりの通り、過去世の善根の厚薄と、往生・獲信とは関係ありません。

通仏教では宿善は宿世の善根という意味ですが、この意味での宿善と18願の救いとは関係ありません。
法然上人は「弥陀は、悪業深重の者を来迎し給ふちからましますとおほしめしとりて、宿善のありなしも沙汰せす、つみのふかきあさきも返りみす、たた名号となふるものの、往生するそと信しおほしめすへく候。」(拾遺語灯録)と仰っています。
親鸞聖人のお言葉として覚如上人が「機に生れつきたる善悪のふたつ、報土往生の得ともならず失ともならざる条勿論なり。」(口伝鈔)と紹介されています。
宿世の善根は、報土往生のプラスにもマイナスにもならないと断言されています。
覚如上人は親鸞聖人のお言葉を承けられて、「宿善あつきひとは、今生に善をこのみ悪をおそる。宿悪おもきものは、今生に悪をこのみ善にうとし。ただ善悪のふたつをば過去の因にまかせ、往生の大益をば如来の他力にまかせて、かつて機のよきあしきに目をかけて往生の得否を定むべからずとなり。」(口伝鈔)と教えられました。
宿善を過去世の善根という意味で、宿善の厚薄は過去の因とし、往生という大きな利益は阿弥陀仏のお力にすべてをお任せするのであって、宿善の厚薄で往生できるかどうか決まるのではない、ということです。


既に親鸞聖人の教えに遇い、18願の救いを求めるようになった人にとっては、過去世の善根が厚いとか薄いとかは問題ではありません。もし問題ならば、親鸞聖人も過去世の善根という意味での宿善をもっと重要視されておらねばなりませんし、五重の義にしたところで善知識の次に宿善が来なければなりません。しかし、聖人は宿善という言葉自体用いられておりませんし、五重の義でも最初に宿善があって、次に善知識、続いて光明、信心、名号という順序です。今更過去世の善根を問題にする時点で親鸞会は親鸞聖人や蓮如上人とは異なる教えを説いていることが分かると思います(蓮如上人は宿善を「過去世の善根」という意味で用いられてはいません、念の為)。

そして、「知ってるから応えるよ」さんの質問には、以下の問答が適切でしょう。

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問い

では信心決定の遅速は、過去世の善根の厚薄以外に何で決まると言うのですか。


答え

このことについて源信僧都は「生死の因縁は不可思議なり。薄徳のものの、聞くことを得るも、その縁知りがたし。」(往生要集)と仰っています。また「上人のなかにもまた聞くこと難きものあり、凡愚のなかにもまた聞くものあり。これまたいまだ決せず。」(同)とも仰っています。
過去世の善根の厚薄で18願の教えを聞いたり聞けなかったりするような単純なものではないということです。
源信僧都でさえ判らないと仰ることを明言できるのは、仏智でも体得したつもりでしょうか。

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人によって信心決定に時間的前後ができる理由については、源信僧都でさえ判らないと仰るのですから私にも判りません。ただ言えることは、過去世の善根の厚薄で決まるという単純なものではないということです。
それに過去世の善根の厚薄で信心決定の遅速ができるという親鸞会の教義では、『観経』の下品下生の往生について説明がつきません。「仏法・世俗の二種の善根あることなし。ただ悪を作ることを知るのみ」という、過去世の善根があることない五逆の罪人が、今生においても善をすることもなく、臨終にわずかに念仏して往生しているのですから。高森理論では、こんな輩は救われっこありません。このことから、往生には念仏一つであり、今生において善をして宿善を厚くしなければ信心獲得はありえないとする親鸞会のデタラメ教義がいよいよ明らかになります。
第一、念仏は阿弥陀仏の五劫兆載永劫の願行が具足されているのですから、往生には念仏以外何も要りません。特に自分の中にさとりを開く手がかりすらない悪人なら尚更です。ところが親鸞会では、浄土真実の行である選択本願の念仏を「称名は信後報謝に限る」と軽視し、本願において選び捨てられた諸善をやたらと勧めています。念仏一つでは足りず、諸善を加えなければ獲信はありえないと言っているようなもので、まさにこれは仏智疑惑であります。

ところで、高森会長が『本願寺なぜ答えぬ』で

宿善薄く生まれた者は、どうもがいても、宿善厚くなれないのなら、宿善開発(信心獲得)はありえない。

と言っているのは、悪人が善人になれなければ信心獲得はありえないということですから、悪人正機の否定です。相違点の3番目で彼は「すべての人が悪人でないと、 悪人正機の根本が揺らぐ。」などと言っていましたが、

宿善薄く生まれた者が宿善厚くなれなければ信心獲得はありえないというなら、悪人正機の根本が揺らぐ

であります。S価の組織拡大法を真似て金集め人集めに都合のよい「善」と名の付く「宿善」を利用したのでしょうが、所詮はデタラメ創作教義ですから、至る所でボロが出てしまうのです。

ヘンテコ因果の道理を押し付け、善もどきの善を勧め、悪人正機・本願力回向を真っ向から否定するような教えですから、親鸞会では小学生で聞いている2世会員から、何十年と聞き求めているベテラン会員、そして老人会員に至るまで、救われている人は皆無と言っても過言ではありません。デタラメ創作教義を一生聞いたところで、獲信、報土は夢のまた夢です。昔はともかく、現在親鸞会で救われる人は奇跡の中の奇跡です。

それでは、今回はこう返して終わりたいと思います。

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親鸞聖人 過去世の善根の厚薄と、往生・獲信とは関係ない
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高森会長 過去世の善根の薄い者が、そのままで往生・獲信することはありえない

信心決定の遅速については、源信僧都でさえ判らないと仰るのですから私にも判りません。
逆に宿世の善根の厚薄で信心決定の遅速が決まるなら、ぜひとも
『観経』の下品下生の往生の説明をしてもらいたいものです。
また、往生には念仏一つと教えられているのに、宿善と称して善を勧める親鸞会は、
往生には念仏の力だけでは不足とする仏智疑惑の団体です。
それと、宿善薄く生まれた者が宿善厚くなれなければ信心獲得はありえないというなら、
悪人正機の根本が揺らぎます。悪人は悪人のまま救われるので、宿善厚き善人に
ならなければ救われないというなら、それは親鸞聖人の教えではありません。
いい加減に「浄土真宗」「親鸞」の文言を団体名から外したらどうですか?
そうすれば今より非難は減ると思います。

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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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