親鸞聖人が聖道門の学僧らを非難しているのと、高森会長が華光会を非難しているのは、その理由が根本的に異なります

親鸞聖人が聖道門の学僧らを非難しているのと、高森会長が華光会を非難しているのは、その理由が根本的に異なります。


親鸞聖人が聖道門の学僧らを批判したのは、まず何と言っても南都・北嶺の聖道門の僧侶が徒党を組み、権力者と手を組んで承元の法難を起こし、恩師法然聖人や多くの法友が無実の罪で死刑になったり流刑になったりしたことがあります。聖人も僧籍をはく奪され、流刑となったお一人です。それで権力者や聖道門の僧侶に対しては

ひそかにおもんみれば、聖道の諸教は行証久しく廃れ、浄土の真宗は証道いま盛んなり。しかるに諸寺の釈門、教に昏くして真仮の門戸を知らず、洛都の儒林、行に迷ひて邪正の道路を弁ふることなし。ここをもつて興福寺の学徒、太上天皇[後鳥羽院と号す、諱尊成]今上[土御門院と号す、諱為仁]聖暦、承元丁卯の歳、仲春上旬の候に奏達す。主上臣下、法に背き義に違し、忿りを成し怨みを結ぶ。これによりて、真宗興隆の大祖源空法師ならびに門徒数輩、罪科を考へず、猥りがはしく死罪に坐す。あるいは僧儀を改めて姓名を賜うて遠流に処す。予はその一つなり。 しかればすでに僧にあらず俗にあらず。このゆゑに禿の字をもつて姓とす。空師(源空)ならびに弟子等、諸方の辺州に坐して五年の居諸を経たりき。(化身土文類)

【現代語訳】
わたしなりに考えてみると、聖道門のそれぞれの教えは、行を修めさとりを開くことがすたれて久しく、浄土真実の教えは、さとりを開く道として今盛んである。しかし、諸寺の僧侶たちは、教えに暗く、何が真実で何が方便であるかを知らない。朝廷に仕えている学者たちも、行の見分けがつかず、よこしまな教えと正しい教えの区別をわきまえない。このようなわけで、興福寺の学僧たちは、後鳥羽上皇・土御門天皇の時代、承元元年二月上旬、朝廷に専修念仏の禁止を訴えたのである。天皇も臣下のものも、法に背き道理に外れ、怒りと怨みの心をいだいた。そこで浄土真実の一宗を興された祖師源空上人をはじめ、その門下の数人について、罪の内容を問うことなく、不当にも死罪に処し、あるいは僧侶の身分を奪って俗名を与え、遠く離れた土地に流罪に処した。わたしもその一人である。だから、もはや僧侶でもなく俗人でもない。このようなわけで、禿の字をもって自らの姓としたのである。源空上人とその門弟たちは、遠く離れたさまざまな土地へ流罪となって五年の歳月を経た。

と怒りを露にされ、痛烈に批判されているのです。

そして、聖道門の教義は時機相応の法ではなく、広く一切衆生を包摂するものではないこと、また自力でさとりを開くという聖道門の考えに囚われて法然聖人の開かれた浄土真宗の教えを貶していることも理由です。

それおもんみれば、信楽を獲得することは、如来選択の願心より発起す。真心を開闡することは、大聖(釈尊)矜哀の善巧より顕彰せり。 しかるに末代の道俗、近世の宗師、自性唯心に沈みて浄土の真証を貶す、定散の自心に迷ひて金剛の真信に昏し。(信文類)

【現代語訳】
さて、考えてみると、他力の信心を得ることは、阿弥陀仏が本願を選び取られた慈悲の心からおこるのである。その真実の信心を広く明らかにすることは、釈尊が衆生を哀れむ心からおこされたすぐれたお導きによって説き明かされたのである。 ところが、末法の世の出家のものや在家のもの、また近頃の各宗の人々の中には、自らの心をみがいてさとりを開くという聖道門の教えにとらわれて、西方浄土の往生を願うことをけなし、また定善・散善を修める自力の心にとらわれて、他力の信を誤るものがある。

まことに知んぬ、聖道の諸教は在世・正法のためにして、まつたく像末・法滅の時機にあらず。すでに時を失し機に乖けるなり。浄土真宗は在世・正法・像末・法滅、濁悪の群萌、斉しく悲引したまふをや。(化身土文類)

【現代語訳】
いま、まことに知ることができた。聖道門のさまざまな教えは、釈尊の在世時代と正法のためのものであって、像法や末法や法滅の時代とその人々のためのものではない。すでにそれは時代にあわず、人々の資質に背くものである。浄土の真実の教えは、釈尊在世の時代にも、正法や像法や末法や法滅の時代にも変りなく、煩悩に汚れた人々を同じように慈悲をもって導いてくださるのである。

かくして親鸞聖人は、聖道門も教えそのものは釈尊の説かれた殊勝の法ですが、今の時機に合わない教えであり、浄土真宗こそどの時代も変わりなく煩悩に染まりさとりを開くてがかりすらない者を導きお救い下さることを明かされたのです。


対して、高森顕徹会長はかつての出身団体であり、お世話になったはずの浄土真宗華光会を暗に

土蔵秘事とそれに類する者達

であると非難しています。この非難の理由は、親鸞聖人の聖道門の学僧らへの非難とは根本的に異なります。

高森会長が華光会の名前を出さないのは、かつての出身団体であり、それを会員に知られたくないからです。退会者の皆さんは、親鸞会在籍時に聞きませんでしたか? 高森先生の善知識は教行信証だと。まるで教行信証を自分の力で読み解いて獲信したかのように言われていたことは記憶にありませんか?

私はそう聞いて、高森先生という方はたった一人で教行信証を読み解いて獲信したすごい方だと思っていました。しかし実際は過去に師事していた人、団体があって、伊藤康善師や増井悟朗師に導かれて入信したことを知り、大変驚くと共にデタラメなことを聞かされてきたとショックを受けたものです。

それと、高森会長は上に記したように華光会を暗に非難していますが、話を聞きに華光会館に行ってみれば全くそんなことはありませんでした。本願を聞き、念仏を喜び称える方が多かったです。

高森会長の場合は、せっかく華光会のおかげで入信できたにも拘わらず、自分の内にある欲望を抑えきれず、伊藤康善師らの制止を振り切って華光会と袂を分かったようです。その後も高森会長に会いに富山まで行った伊藤康善師とは面会せず、会を立ち上げ、大沼法竜師の著作を剽窃し、創価学会の組織拡大法を真似て会を大きくしていきました。お世話になった恩義があるなら、このような行為はしないと思います。自分の過去を知られること、自分のところから会員が流出することを恐れてかつての出身団体を暗に非難しているわけです。

浄土真宗を明かされた親鸞聖人と、浄土真宗を利用して私利私欲を満たす高森顕徹会長。当然ながら、他への批判非難の理由が同じであるはずがないのです。高森会長という人物、親鸞会という組織は、末端の会員にはその姿が包み隠されていて、上からの一方的な賛美の情報しか入ってきません。その実態について、私達はよく知るべきでしょう。

【参照資料】
承元の法難
『飛雲』高森顕徹会長の現状を察知された伊藤康善師
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記事内容と関連しないかもですが…。

先日、公園でボーっとしてたら日蓮正宗のおばちゃんに声をかけられました。
色々話したのですが、俺は法華経は否定しません。だけど仏道修行できないから、ただ南無阿弥陀仏で救われましたと言ったら、「念仏なんか称えたら無間地獄よ。そこの寺で先生の話しがあるから来なさい」と言われ。念仏無間、でムカッとしてしまい、「あなた仏教徒でしょ。お経の根拠で話しましょうよ。」と言っても「先生に聞きに行きましょう」しか言わないんですよね。「あなたの大事な信仰の話なのに、自分で根拠調べないで全部人任せでいいんですか?」と言っちゃいました。
お互いにエキサイトしてたらワラワラとおばちゃんおじちゃん信者が集まってきて、待ち合わせ時間もあったから逃げましたけど、親鸞会時代の俺も浄土真宗か日蓮宗の違いだけで似たようなものだったなと。
会長の話しを鵜呑みにして自分でお聖教をまともに読まず、末端として勧誘の駒にされてました。
関係ないけど、2月にも日蓮正宗の女子部?大学生くらいの人たち5人くらいに囲まれた事もあったので、俺は幸薄そうにみえるのかも知れません(ー ー;)

ただ、親鸞会でATしてたような自分が今はお念仏喜ぶ身にして頂けて、阿弥陀さまのお力は本当にすごいと思います。

いまだに親鸞会に在籍している、当時お世話になった方々にもなんとか本当の浄土真宗を聞いてくれないかなと思います。

南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏

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Re: 秘密コメント様

私は貴方とほぼ同期の彼を足して2で割ったような感じですね。無常や罪悪、老病死といった、いわゆる人間の実相部分の話が正しいと思えることをもって入会した口です。後は、高森会長が獲信の体験と深い教学を持っている方だと講師や先輩に聞かされてそのように思い込んだこともあります。

前に書きましたが、私を親鸞聖人の教えに遇わせてくれた、その一点においては高森会長に感謝しています。言葉では表しませんが、親鸞会を離れて本願を信じ念仏するようになった方は、程度の差こそあれそういう思いもあるとは思いますよ。

ただですね、親鸞聖人の仰せと高森顕徹会長の主張の相違点で見られるように、特に救いの法の部分の話が親鸞聖人と全く異なるために、高森会長の話をいくら信じて従っていても後生助からないんですよ。仏法に遇った縁にはなっても、結局この世も空しく過ぎてしまうところだったのです。私はあのまま親鸞会で活動していても助からなかったでしょうが、貴方は如何でしょうか?

親鸞聖人とて同じで、確かに聖道門によって仏縁を結んだでしょうが、法然聖人にお会いして浄土の真宗をお聞きにならなかったら今生も空しく過ぎていただろうと仰っています。

曠劫多生のあひだにも
 出離の強縁しらざりき
 本師源空いまさずは
 このたびむなしくすぎなまし(高僧和讃)

よくご存じの和讃かと思います。

返信や記事で書いたように、親鸞聖人は聖道門の教えは行証久しく廃れ、悟り得るものは末法に一人もあらじとお釈迦様が説くものですから捨てて、阿弥陀仏の本願を信じて自力の心を離れる横超他力の教えを聞きなさいと仰せです。親鸞会も、救いの法に関しては滅茶苦茶で、その部分に関しては聖道門まがいの外道なんです。だから誤りは誤りだ、正しい教えはこうだと宗祖や善知識方のお言葉を示して訴えているのです。

私ももっと多くの人に親鸞聖人の教えをとは思いますが、オウム事件や他の新興宗教の事件などもあって現代人の多くは宗教偏見が非常にあります。元々ブログを立ち上げたのは、私と同じように親鸞会に騙されて組織拡大要員として利用されている会員、活動についていけずに去った元会員に向けて、教義が間違っていること、阿弥陀仏の救いはあるんだぞということを訴えたかったからです。

仏縁を結ばせて頂いたことは有難かったが、さりとてそのままでは本願の救いに遇うことはできなかった。親鸞会の立ち位置は非常に微妙なんですよ。平生業成が実は臨終業成、平生に往生が定まるのに実は死ぬまで求道の教えになっているため、何十年と活動しても助からないのです。その辺を軸に訴えていること、ご理解頂ければと思います。

全く仏とも法とも知らない方への話としては、やはり無常、老病死の話などから入るのが妥当ではないかと思います。仏像やお寺巡りが好きならまた別ですが、これは親鸞会教義の誤りを話すより遥かに難しいです。お寺で真宗を正しく説いていると思える方を見つけて聞いてみるのも手です。最近は僧侶の方もブログやホームページを造ってますので、聞いてみるのもありですね。

Re: R1000様

大変でしたね。

諸行諸善を廃して念仏一行を専らにせよとは仏説を否定する謗法の者だということで念仏無間と言ってくるわけですが、既に日蓮正宗を信じている人に念仏の法を説いて分からせることは不可能に近い位難しいと思います。

同様に、親鸞会教義こそ正義と信じている人には、何かきっかけがなければこちらの話を聞く気にもならないでしょう。心を閉ざしているのですから、耳には入っても心まで届いていません。その「何かきっかけ」が当ブログを通して与えられたらいいなと思っています。

不可思議の願力ですからね。「力強いよね~(修造)」(笑)
なんまんだぶつ、なんまんだぶつ。

(キタ…!!)

修造先輩、朝の忙しい時間に返信、有難うございますw

仰る通り、親鸞聖人の平生業成のみ教えをお伝えする難しさを実感します。
淳心房さんのようにうまく書けませんが、俺も細々とネットで自殺志願者の方々にお伝えしようとやってるのですが、身近な友達共々、真宗はもちろん知らないし、そもそも宗教に対しての偏見というか警戒心が先立って、どう話せばいいのか悩みます。

先日、愚愚流さんとお会いできて大変有意義な時間を過ごしたのですが、周りに南無阿弥陀仏をお伝えしたいという方がいるのはとても有難いと感じました。

俺も淳心房さんのように、誰かのキッカケになれるような生き方をしたいです。
…その前にちゃんと社会復帰しろよって感じかもですがw

これからもよろしくです。

南無阿弥陀仏

Re: R1000様

松岡修造の名セリフ
http://www.game-kids.net/serifu/view.php?id=151

強い心を持つ・・・から拝借させて頂きました(*‘ω‘ *)

自殺志願者の方々へは、自殺を志願した方からでなければその悩み苦しみは理解し難いものがあります。ご自分に無理のない範囲で活動をお続け下さい。

お同行とお会いできる縁があるのは有難いことですね。自分は周囲にいないからなぁ~。メールはしますけど、やはり直接お会いしたいです。

現代人は悪い食事と生活習慣によって心身が汚染されています。断食して心身の浄化を図るのも手ですよ♪ 私は一日二食健康法やってます。理想は一日一食なんですが、イライラしてしまって我慢できず・・・

決して焦らず、社会復帰を目指して下さい。なんまんだぶつ、なんまんだぶつ。
プロフィール

淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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