親鸞聖人が「信ずべし」とお勧めになっている「この高僧の説」の中に、三願転入は入らないということです

親鸞聖人は、三願転入の文にて、

ここをもつて愚禿釈の鸞、論主の解義を仰ぎ、宗師の勧化によりて、久しく万行諸善の仮門を出でて、永く双樹林下の往生を離る。(化身土文類)

と仰っています。善知識方の教えによって、19願を永久に離れ出たと仰っています。ここから、

善知識方の教えとは、19願を永久に離れ出なさい

ということが判ります。親鸞聖人はその仰せに順って19願を永久に離れ出ました。七高僧方の中には、19願について言及さえない方もいらっしゃる(『飛雲』高森邪義の根底にある理論参照)のですから、私達が19願から始めなければならないなどという珍説が真宗にあるはずがないのです。

この三願転入について、林遊@なんまんだぶ様からコメントを頂いたので紹介します。

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高森顕徹氏の提唱する、いわゆる三願転入は仮である要門、真門を決釈したあとで説かれている文なのでした。求法のプロセスとしてではなく三願を考察して、要門、真門、弘願門という法義を差を表現する論理的な次第を顕す御開山の筆致ですね。
原文では、

 久出万行諸善之仮門 永離双樹林下之往生。
 (久しく万行諸善の仮門を出でて、永く双樹林下の往生を離る)

と、「久出」、「永離」とありますから、この道を行くのではないですよという御開山のお勧めであることは明白です。
このことは、「玄義分」の要弘二門釈p.300で

 しかも娑婆の化主(釈尊)はその請によるがゆゑにすなはち広く浄土の要門を開き、安楽の能人(阿弥陀仏)は別意の弘願を顕彰したまふ。

以下の文から解るのでした。釈尊は要門という法義を開き、阿弥陀仏は弘願という法義を顕したというのが観経の二尊一教の教説なのでした。
しこうして、『観経』の結論としての流通分では、

 汝好持是語 持是語者 即是持無量寿仏名
  (なんぢ、よくこの語を持て。この語を持てといふは、すなはちこれ無量寿仏の名を持てとなり)

と、釈尊は定善散善を説いてきましたが、流通分において阿弥陀仏の意に望めて、なんまんだぶの称名を阿難に付属したのでした。
善導大師が、

 上来定散両門の益を説くといへども、仏の本願に望むるに、意、衆生をして一向にもつぱら弥陀仏の名を称せしむるにあり。

と、された所以でした。古来から『観経』は、釈尊と阿弥陀仏の二尊一経であるといわれますが、流通分(教えを末代に伝えること)に至って釈尊は定善散善を廃して、なんまんだぶという一行を阿難に付属したのでした。

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『観経』ではそれまで広く説いてきた定散二善ではなく、下三品にわずかに説かれた念仏を阿難に付属されています。このことは『行文類』念仏諸善比挍対論にも、

付嘱不嘱対、念仏は釈迦・弥陀二尊の本意にかなった法であるから付属されたが、諸善は付属されなかった。

とあります。「この道(19願)を行くのではないですよ」という御開山のお勧めであるということがよく分かります。


ちなみに、親鸞聖人は『正信偈』最後に

弘経の大士・宗師等、無辺の極濁悪を拯済したまふ。
道俗時衆ともに同心に、ただこの高僧の説を信ずべしと。


【現代語訳】
釈尊の正意を伝えてくださった菩薩や祖師方は、濁悪の世に生きるすべてのものに救いの光をもたらされた。出家といわず在家といわず、いまこの法縁に遇うものは、この高僧方の教えをはからいなく受けいれて信じるがよい。

と仰っていることは、朝晩のおつとめをきちんとしているであろう会員の皆さんはよくご存じかと思います。尤もおつとめをしていない高森会長は知らないかもしれません。正本堂落慶法要か何かのおつとめで、御和讃を一つすっ飛ばしたことはまだ覚えていますからね。

さて、三願転入については親鸞聖人が初めて仰ったことであり、しかも『化身土文類』の唯一ヶ所のみ述べられています。そして親鸞聖人の教えを面受口決されたという覚如上人、親鸞聖人の教えを一器の水を一器に移すが如く伝えられたという蓮如上人も、三願転入について触れている記述はありません。つまり、親鸞聖人が「信ずべし」とお勧めになっている「この高僧の説」の中に、三願転入は入らないということです。

当然、高森邪義満載の「三願転入の教え」など欠片もないことは言うまでもありません。もし会員の皆さんが真に後生助かりたいと願うならば、「三願転入の教え」だとかいう邪義は捨てて、18願一つ疑いなく聞いて念仏して下さい。それで往生は定まります。
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淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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