『18願は「浄土に生まれたい人(善がしたい人)」の為に誓われた願』『18願の十方衆生は「善がしたくてしたくて仕方ない人」』なのか?

昨日の記事に、通りすがりさん、jakenさん、一言さん、元会員さんからコメントを頂きました。随分と白熱した論議となっていますが、元々は通りすがりさんの以下のコメントが発端のようです。

********************
では、なぜ18願に善の勧めがないのでしょう?
18願は「浄土に生まれたい人(善がしたい人)」の為に誓われた願だからですよ。

善がしたくてしたくて仕方ない人に「善をしなさい」と勧める必要がないですからね。
善がしたいのでなく、「早く極楽(欲楽)に生まれて楽がしたい(化土に生まれたい)」と思ってるそこら中の人達には19願が必要でしょう。

********************

何を根拠にこのようなことを仰っているのか、全くもって意味不明です。通りすがりさんの説だと、

18願の十方衆生=「浄土に生まれたい人(善がしたい人)」
           =「善がしたくてしたくて仕方ない人」

19願の十方衆生=「早く極楽(欲楽)に生まれて楽がしたい(化土に生まれたい)と思ってる人」


ということですが、18願の十方衆生は善がしたくてしたくて仕方ない人だと教えられているでしょうか?

・自身はこれ煩悩を具足せる凡夫、善根薄少にして三界に流転して火宅を出でずと信知す。(信文類引文)

・一切の群生海、無始よりこのかた乃至今日今時に至るまで、穢悪汚染にして清浄の心なし、虚仮諂偽にして真実の心なし。ここをもつて如来、一切苦悩の衆生海を悲憫して、不可思議兆載永劫において、菩薩の行を行じたまひしとき、三業の所修、一念一刹那も清浄ならざることなし、真心ならざることなし。如来、清浄の真心をもつて、円融無碍不可思議不可称不可説の至徳を成就したまへり。如来の至心をもつて、諸有の一切煩悩悪業邪智の群生海に回施したまへり。(信文類)

・一切凡小、一切時のうちに、貪愛の心つねによく善心を汚し、瞋憎の心つねによく法財を焼く。(信文類)

・「大無量寿経言」といふは、如来の四十八願を説きたまへる経なり。「設我得仏」といふは、もしわれ仏を得たらんときといふ御ことばなり。「十方衆生」といふは、十方のよろづの衆生といふなり。
「至心信楽」といふは、「至心」は真実と申すなり、真実と申すは如来の御ちかひの真実なるを至心と申すなり。煩悩具足の衆生は、もとより真実の心なし、清浄の心なし、濁悪邪見のゆゑなり。
(中略)
「唯除五逆誹謗正法」といふは、「唯除」といふはただ除くといふことばなり、五逆のつみびとをきらひ、誹謗のおもきとがをしらせんとなり。このふたつの罪のおもきことをしめして、十方一切の衆生みなもれず往生すべしとしらせんとなり。 (尊号真像銘文)

・そのゆゑは、宿善のあつきものは今生にも善根を修し悪業をおそる、宿善すくなきものは今生に悪業をこのみ善根をつくらず。宿業の善悪は今生のありさまにてあきらかにしりぬべし。しかるに善心なし、はかりしりぬ、宿善すくなしといふことを。(唯信鈔)

・これにつけても阿弥陀如来こそひとり無上殊勝の願をおこして、悪逆の凡夫、五障の女質をば、われたすくべきといふ大願をばおこしたまひけり。(『御文章』4帖目3通)

・阿弥陀如来の仰せられけるやうは、「末代の凡夫罪業のわれらたらんもの、罪はいかほどふかくとも、われを一心にたのまん衆生をば、かならずすくふべし」と仰せられたり。(『御文章』4帖目9通)


親鸞聖人や蓮如上人方のお言葉を拝見するに、

十方衆生は煩悩に穢れて清浄の心が無く、嘘偽りばかりで真実の心が無い。我々の罪業は重く、善心が煩悩に穢されて悪の心が止まず、善根は薄く少なくしてこの迷いの世界を出ることができない

と仰っています。「善がしたくてしたくて仕方ない人」だとかいう意味とは正反対です。善をしようと思っても煩悩によって善心が汚れ、悪の止まない者だとの懺悔がどなたのお言葉にも表れています。


また、19願の十方衆生の定義も親鸞会張りに逸脱しています。

『大無量寿経』19願の「十方衆生」
=『平等覚経』18願の「諸佛國人民有作菩薩道者」
=『大阿弥陀経』7願の「八方上下無央數佛國諸天人民若善男子善女人有作菩薩道」
=諸々の仏国土の菩薩の行を行う者


ですから、善がしたくてしたくて仕方ない人という言い方は変ですが、こんな人はどちらかというと19願の十方衆生の方が近いですね。今回は19願はあまり関係がないのでこの辺で。


通りすがりさんには、親鸞聖人や蓮如上人、ほか高僧知識方が『18願は「浄土に生まれたい人(善がしたい人)」の為に誓われた願』『18願の十方衆生は「善がしたくてしたくて仕方ない人」』だと教えられた根拠の提示を求めます。根拠がなければ親鸞聖人の教えとして成立しませんのでご了承下さい。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

淳心房&しゃあ

Author:淳心房&しゃあ
(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
singikensho@yahoo.co.jp
(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード