この前、長女(7)が針の穴に糸を通そうと苦戦していました。

「パパやって~」

と渡されたので仕方なくやるものの、私も中々できません。その時、

「すぐ目の前の針の穴に糸を通すのですら簡単にはいかないというのに、ヒマラヤ山の頂上から垂らした糸が、ふもとの針の穴に通るわけがないんだ」

と思いました。しかしヒマラヤ山と言っても子供にはピンと来ませんので、私は

「阿弥陀さまの教えに遇えるのは、屋根の上から垂らした糸が下の針の穴に通るよりも難しいんだって」

と話しました。遇い難い法に遇えて本当に良かったです。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。




ところで余談ですが、この「ヒマラヤ山の頂上から垂らした糸が、ふもとの針の穴に通る」のような譬え話、これは天台宗を開いた伝教大師の『願文』という著作に出てくる話だそうです。しかもその譬えの内容は、人間に生まれることの有難さを譬えたものとのことです。以下、『天台宗』優曇華(うどんげ)より。

伝教大師もまた『願文』で、「得難くして移り易きはそれ人身なり。・・・ここを以って、法皇牟尼は大海の針、妙高の線(いと)を仮(か)りて、人身の得難きを喩況し」と言い、人間として生をうけることの得難いことを、大海の中の一本の針を探すことや、須弥山(しゅみせん)の山頂から垂らした糸を山麓の針の穴に通すことに喩えています。

譬えの内容に仏法に出遇うことの有難さまで含めてもよいと思いますが、何にせよ親鸞会では出拠元の説明がありません。この譬え話もまた伊藤康善師や大沼法竜師からのパクリなのでしょう。

さて、盲亀浮木の譬えの出典は『雑阿含経』で間違いないようですが、『涅槃経』にも同様の譬えがあるそうです。以下、『「盲亀浮木の喩」と定家の恋歌』より引用。該当箇所は中ほど、(23)とある頁です。

 『望月仏教大辞典5』には『雑阿含経』第十五の用例と共に、以下のように記されている。
「盲亀浮木」盲亀の浮木に値遇し難きの意。雑阿含経第十五に「譬へば大地悉く大海と成るに、一盲亀あり、寿無量劫なり、百年に一たび其の頭を出す。海中に浮木あり、止だ一孔のみあり、海浪に漂流し風に随つて東西するが如き、盲亀百年に一たび其の頭を出し、当に此の孔に遇ふを得べきや不や。(中略)盲亀浮木復た差違すと雖も或は復た相得ん。愚痴の凡夫五趣に漂流し、暫く復た人身あらんこと甚だ彼よりも難し」と云へる是れなり。(4864 頁)


また以下、臨済宗妙心寺派・龍門寺・ご法話より引用。

また『涅槃経』にも「世に生まれて人となること難し、仏世に遇うことまた難し、尚大海の中にて、盲亀の浮木に遇うが如し」とあり、ご存知の有名な比喩であります。目の見えない亀が、大海に漂う丸太ん棒の穴に出くわすことが難しいように、人と生まれ、仏法に出会うことは得難いのだと。

「ヒマラヤ山の頂上から・・・」のような譬え話は「妙高の糸」と呼ばれるらしいですが、何経のどこに根拠があるかは現時点では割り出せていません。「法皇牟尼は・・・を喩況し」とありますから、お釈迦様が説かれたようではありますが・・・。ところで『WikiArc』トーク:愚禿に『願文』が載ってますね。林遊さんやっぱすげ~(゚д゚)!

と同時に、やはり高森顕徹会長の根本聖典は『仏敵』(伊藤康善師)、また大沼法竜師の著作が拠り所であり、教義内容から察するに『教行証文類』すらまともに読んだことがなさそうですから、出拠元に関しては実にいい加減な事が分かります。今は調べたいことはすぐに検索できますから、教義や組織のやり方に疑問を持った方は色々調べてみた方がいいですよ。勿論ネットの情報は玉石混淆ですから、内容を吟味する必要はありますが、このまま活動だけして信を獲られずに死んでゆく位なら絶対調べるべきです。以上、余談でした。
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(淳心房)
平成21年10月に親鸞会を退会し、「親鸞聖人の正しい教えを真偽検証する」ということで、専らコメンテーターとしてやってきました(^^)v
しかし、ようやく自分の中での真偽検証は終了したので、名前も改め、淳心房と名乗ります♪
ただし「真偽検証」は今まで馴れ親しんだ名前ですし、親鸞会教義が親鸞聖人の正しい教えなのかどうなのか、一人一人が真偽を検証して頂きたいと思い、ブログのタイトルとして残しました。
一人でも見て下さる方があれば幸いです☆


(しゃあ)
平成21年8月に親鸞会を退会しました。淳心房さんと共同でブログを書いています。何かありましたらメール下さい~
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(スパム防止のため@を大文字にしてあります。メール送信時は小文字に変えて下さい。)

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